TRAVELLER NEWS SERVICE Japanese edition
トラベラーニュースサービス日本語版 1117年分
このページは、スティーブジャクソンゲーム社の
ページに掲載されている
オンライン版トラベラーニュースサービスのうち、1117年の分を日本語訳したものです。
ガープストラベラーのタイムラインに従って再構築された帝国史であり、以前ホビージャパン社から
翻訳出版された「反乱軍ソースブック」所収のトラベラーニュースサービスと比較すると、
より一層楽しめるものと思います。
翻訳に伴うミス等については phoenix@fa2.so-net.ne.jp にその責任があります。
日本語訳の公開を快諾してくださったスティーブジャクソンゲームズ社にこの場を借りて感謝します。
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前年(1116年)のニュース
翌年(1118年)のニュース
最新のニュース
Capital/Core 001-1117
本日、議事塔(the Moot Spire)で開催された式典で、ストレフォン皇帝は第3帝国の新しい大公2名
イシス=アレポ=イレシアン女史(Lady Lsis Arepo Ilethian)をイレリシュ大公(Archduchess of Ilelish)に、
リジャイナ公ノリス公爵(Duke Norris of Regina)をデネブ大公(Archduke of Deneb)に、それぞれ認証しました。
式典は古式に則って行われ、両名には皇帝の手から大公位を示す輪環が授けられました。
式典には、皇帝陛下、皇后陛下、イシス女史の長年の親友であるシンシア=イフォジニア皇女
(Princess Ciencia Iphegenia)、多くの皇族方、それに多くの貴族と議員が参列しました。
Ω
Aquitaine/Solomani Rim 001-1117
以下は、244-1116付けで、ソロマニリム宙域(Solomani Rim sector)の
アクイタイン星系(Aquitaine)から発信され、本日届いたものです。
王室情報省(the Royal Ministry of Information)は、本日、
クイーン=マリー3世(Queen Marie III)とイアン=ケラーマンとの
婚約を発表しました。ケラーマン氏は近隣のポリフェムス星系(Polyphemus)の5大老(Ephors)の一人です。
発表文には、ジーン=ダレンバート(Jean d'Alembert)王室報道官の声明として、
女王陛下がケラーマン氏を深く愛されており、結婚を望まれたのだ、
と記されています。式典については、日程も場所も未定です。
ダレンバート報道官は、結婚の政治的意味合いについてのコメントは拒否しています。
【訳注】
Ephor はポリフェムス星系の最高指導者会議のメンバーの意。
ケラーマン氏は急進派であり、この結婚によりポリフェムスの影響力が大きく増大すると予想される。
Ω
Capital/Core 001-1117
本日の大公叙任式で管弦楽曲第6番(Orchestral Suite #6)を披露した作曲家の
デイム=ジュリエ=ラスクツルトシャラマ氏(Dame Julye Lasczult-Sharama)は、今回の初演を祝して
この曲の正式名称を「叙任式、1117年の祝日」としたいと申し出ました。
デイム=ジュリエ氏は、今日の式典に深く感銘を受け、この曲とこの式典とが常に共にあって欲しいと
思ったからだと述べています。
デイム=ジュリエ氏は皇室の依頼に応えて多くの曲を作っており、つい最近もストレフォン皇帝
(Emperor Strephon)の在位50年を祝う交響曲に着手していると報じられたばかりです。
Ω
Capital/Core 001-1117
以下は、ストレフォン皇帝陛下が1117年の祝日(Holiday, 1117)に述べられたお言葉からの抜粋です。
イシス女史(Lady Isis)へ:
あなたと私の娘とは同じ日に生まれ、共に成長し、今、歴史上最も偉大な恒星間国家である第3帝国の
キャピタル(Capital)にある。あなた達が娘らしく陽気に遊び笑うことができたのは、帝国の軍事力と
軍を支えるリーダー達の職務への献身とのおかげであり、感謝の気持ちを忘れてはならない。
今、あなたは少女であることを止め、リーダーの一員となった。あなたを、そしてあなたの経歴を見ていると、
まるで自分の娘が大公になったかのように感じることがある。もちろん、私の娘には更に強い責務を負う日が
来ることも分かっている。そのことを思うと、イシス=アレポ(Isis Arepo)よ、私は大きな誇らしさと
悲しさとを感じるのだ。
あなたが、あなたの父親であり、私の友人であったデュリナー(Dulinor)のように強くあるであろうことを誇らしく思う。
あなたが、父親のものであった役割を負い、かつてはあなたの父親の民であり、今やあなた自身の民である人々を、より良き未来へ導くであろうことを誇らしく思う。
そして、あなたがもはや笑顔の似合う少女ではなくなったことを悲しく思う。
イシス=アレポよ、あなたの手には民の生と死とがかかっている。
イシス=アレポよ、あなたの名前に敵はおののき、異星人からは尊敬を、臣民からは称賛が寄せられるであろう。
しかし、あなたの父親が注いでくれたような愛を得ることはないであろう。
イシス=アレポよ、時が来ればあなたも殉死する日がくるかもしれない。あなたの父親のように。
今私の手には、あなたの地位、あなたの父親の地位であるイレリシュ大公(the Archduchy of the Domain of Ilelish)のサークレットがある。一度これがあなたの額に触れれば、あなたは今までのあなたではなくなる。
あなたが、父親に愛される娘でいられるのもこれで最後だ。父親を忘れないでほしい、私を忘れないでほしい、アルベラトラ(Albellatra)の野原でシンシア(Ciencia)と過ごした明るい日差しに包まれた午後の一時を
忘れないでほしい。
そして…
ここに、皇帝はサークレットをイシス女史の額にあてる。
今、汝は何者の娘でもなく、娘に戻ることもない。
私はここに第2代イレリシュ大公(Aechduchess of Ilelish)、イシス=アエラ=イレシアン女史
(Her Grace Isis Arepo Ilethian)を紹介する。称賛と誇りと献身と尊敬と、そして必要とあれば畏怖をもって彼女に接せよ。
ノリス候爵へ:
ノリス=アエラ=アレドン(Norris Aella Aledon)、帝国の守護者よ。ここキャピタルは多くの宇宙船の壁と
多くの星域とによって守られた安全な場所だ。私は、ここで汝が「スピンワードマーチ(Marches)の守護者」と
呼ばれるのを耳にした。今私は汝を「帝国の守護者」と呼ぼう、そしていずれは人々もそう呼ぶようになるであろう。
これほどの多くの敵性帝国による侵略を防いだ候爵がいただろうか。これほど多くの闘いを越えてきた辺境があっただろうか。
我々の伝統的なやりかただけでは、いかに優秀な貴族と言えども彼以上にうまくはやることはできなかっただろう。
もはやこれ以上言葉はない。汝を部下として持つことは私にとっては名誉であり大いなる喜びである。
汝が作り上げ保ち続けている塁壁に守られた11000の世界にとっても、又喜びである。
帝国は汝と汝の率いる強力で優秀な市民とに恩義を感じている。その恩を今日に返そうと思う。
より多くを汝に与えることではなく、より多くを汝に求めることによって。
若く、活力ある、力強き領域の指導者たれ。
我らの期待に応え、より優れた任務の遂行者たれ。
我らが汝に負わせし重荷を誠実にこなす精進者たれ。
その証となるサークレットを汝の額に置かん
ここに皇帝はサークレットをノリス候爵の額に置いた。
立ちたまえ、ノリス=アエラ=アレドンよ、初代デネブ大公よ。
我らとともに立ち、平時においても戦時においても、星々の王冠、この帝国を守れ。我らのために
スピンワードマーチの灯を守れ。我らが子供達とそして子供達の子供達のために、明るく輝く灯を守るのだ。
【訳注】
"Keep the Flame"は、トラベラーではよく出てくる台詞です。
メガトラベラー〜TNEの世界で、ウィルスにより帝国が崩壊したときにも、
ノリス大公はこの言葉を使って市民を鼓舞しています。
Ω
Saxe/Solomani Rim 003-1117
以下は、254-1116付けでサクセ/ソロマニリム(Saxe/Solomani Rim)発せられたものを本日受信したものです。
本日、ニューバーバリアン高等裁判所(New Bavarian High Court)がライサンダープロダクション
(Lysander Production, Incorporated)による株式買い付けに対して起こされていた訴訟を棄却した
ことで、サクセ運輸(Saxe Transport)に対する敵対的買収が完了したことになりそうです。
ライサンダー社のスポークスマンは、ここしばらくについては、買収とは関わりなくサクセ運輸の
業務をいつも通り行なっていくことを全ての関係者に保証する、と本日付けのプレスリリースで発表しました。
【訳注】
サクセのモンドラゴン(Mondragon)という国では、星系外勢力を巻き込んでの内戦が続いています。
この外部勢力にはポリフェムス(Polyphemus)が関わっています。
ポリフェムスについては、 "Aquitaine/Solomani Rim 001-1117"の記事を参照。
Ω
Kukulcan/Solomani Rim 006-1117
以下は、012-1117 付けで受信したものです。
惑星全域に広がった暴動から数日、ようやくククルカン(Kukulcan)の大統領スッタフの軍事責任者で
あるアントン=マルケス将軍(General Anton Marques)の記者会見が開かれました。
将軍は、オリンダ大統領(President Orinda)は昨晩「暴徒」が大統領宮を襲撃したさいに受けた怪我を
癒すために隔離されていると述べました。マルケス将軍は更に、暴動が最も激しかったエリアでは民政を
停止し戒厳令を宣言したことを発表し、秩序を速やかに回復すると約束しました。将軍は、この星は
難局を必ず克服する、軍隊は「惑星内外の全ての敵」から住民を守る準備ができているのだ、と約束しました。
【訳注】
ククルカン星界での革命の始まりを告げるニュースです。
今後、長引く話ですので、記憶にとどめて置いてください。
Ω
Fenris/Solomani Rim 019-1117
以下は、フェンリス/ソロマニリム(Fenris/Solomani Rim)を 284-1116に発信されたニュースを
本日付けで受信したものです。
本日、突然星系内に現れた宇宙船は、ソロマニ連合(Solomani Confedration)内のテティス(Thetis)船籍の
クラウンライン(Crown Lines)社の客船ヘブン=プリンセス号(Haven Princess)であることが確認されました。
帝国海軍スポークスマンのアレクサンドラ=インシャー大尉(Lieutenant Alexandra Inshar)が明らかにした
ところによると、同船はドライブ機構のなんらかの損傷により通常の航路から遠く離れたところに
ミスジャンプを起こしたとのことです。
乗員乗客は海軍当局に拘留されましたが、すぐにソロマニ連合に戻される予定です。客船の損傷が戦闘に
よるものかどうかは確認できたのかとの質問に対して、インシャー大尉は返答しませんでした。
【訳注】
フェンリスはソル星域の星系で、ソルから3パーセクの距離にあります。
反帝国運道が激しく、アンバーゾーンに指定されています。
Ω
Capital/Core 021-1117
ルイ=デ=バシエ退役大佐(retired Colonel Ruys de Bessier)が、ゾダーン連邦
(Zhodani Consulate)には多くの帝国軍人が囚われていると主張している件について、
ノリス大公(デネブ大公)(Archduke Norris of Deneb)が調査を検討しているとの噂があります。
大公自身も大公の執事もコメントを出していませんが、大公のスポークスマンが噂についての
コメントを出してくれました。
ノリス大公には、ゾダーンに帝国市民が囚われている可能性があることが報告されている。
大公は、バシエ大佐がマスコミに情報を流したのは早まったことであり、公式な調査を行うに足る
充分な証拠はないと考えている、とのことです。
Ω
Capital/Core 035-1117
帝国親衛隊イレリシュ連隊(the Ilelish Regiment of the Imperial Guard)指揮官
ムルナス=デアンジェロ大佐(Colonel Murnas De'Angelo)は、イレリシュ連隊の3箇所の空席
(昨年の大量辞任によって生じた空席)は部隊外部からの移籍者と部隊内部からの昇進者とによって
埋められたと発表しました。
デアンジェロ大佐はそれ以上のコメントはしませんでしたが、質問に答えて、今回の人事は公式に
記録されるので、興味のある市民は普通にデータバンクから情報を見つけられるだろう、と語りました。
Ω
Medurma/Sapphyre 039-1117
以下はメドゥラマ/サファイア(Medurma/Sapphyre (Dagudashaag 2124))を
240-1116に発信されたニュースを本日付けで受信したものです。
本日未明、宇宙港のホテルの一室で、前の帝国親衛隊イレリシュ連隊指揮官
(former commander of the Ilelish Regiment of the Imperial Guard)であった
ヒロシ=エネラ(Hiroshi Enera)氏が頭部にピストルを撃たれて死亡しているのが発見されました。
エネラ大佐は、昨年、他の何人かの将官と一緒にイレシシュ親衛隊を退職しましたが、
理由は不明のままです。エネラ氏は退職後にキャピタル(Capital)で数週間過ごしてから、
故郷のドラン(Dlan)への旅客切符を手配しました。現地警察は氏の死については、殺人の可能性もあるが
自殺説も棄却せずに調査中であるとだけコメントしています。
Ω
Vantage/Solomani Rim 042-1117
042-1117に受信。
ブーティアン同盟のセクヤー代表(representgng Sequoyah to the Bootean League)である
ウィレム=サンドヴァール下院議長(Speaker Willem Sandoval)は本日、ポリフェムス(Polyphemus)政府が
同盟憲章の4つに違反していると告発しました。「本件について同盟がルールを守らせることができないのであれば、セクヤーは自力で己の利益を守るしかない」と締めくくっています。
【訳注】
"Aquitaine/Solomani Rim 001-1117"の記事を参照。
Ω
Aramis/Spinward Marches 056-1117
056-1117 に受信。
今や、反ヴァルグル感情が星域首都全土に広がっています。62万の入植者のうちヴァルグル人は
ほんの一部にすぎません。入植者のほとんどは帝国の市民なのです。それにもかかわらず、排斥を掲げる
優越主義団体(hate group Superioriti)はリードル(Leedor)にアングラの活動拠点を構えるに至りました。
「我々は排斥運動団体ではない」ジェシー=マザナスカン(Jesse Mathanaskan)氏は言います。
「我々は、帝国にはエイリアンから人類を守るという歴史的役割があるのだということを忘れないように
警告を発しているだけだ。ヴァルグル人が第一帝国やテラ連邦の崩壊に加担したことを忘れてはならない。
ここで同じ事を繰り返させるわけにはいかないのだ。」
それにもかかわらず、リジャイナ大学(St. Regina University)のオースティン=ラスカリス教授
(Professor Austin Laskaris)のように、優越主義は些細なことだと切り捨てるコメンテーターもいます。
「半人前の連中を気にかけるなど、まさに奴らの思うつぼだ。彼らは注目されたいのだ。
私は、彼らのことなど気にかけず、衰え消え去るのを見守るように薦めるね。」
【訳注】
アラミスでは武器の所持は厳しく制限されています。
Ω
Medurma/Sapphyre 60-1117
以下はメドゥラマ/サファイア(Medurma/Sapphyre (Dagudashaag 2124))を260-1116に発信された
ニュースを本日付けで受信したものです。
前の帝国親衛隊イレリシュ連隊指揮官(former commander of the Ilelish Regiment of the Imperial Guard)
であったヒロシ=エネラ大佐(Colonel Hiroshi Enera)の死について調査していた警察当局は、
同氏が自殺した可能性はないとの証拠を発見しました。警察のスポークスマンは「エネラ氏の死体が
発見されたホテルの部屋を調査したところ、エネラ氏が死んだ時に少なくても他に二人の人間が現場にいたことが
分かった。致命傷となった傷が自傷ではないという証拠もある。犯人を特定するための真に重要な証拠なので
まだ公開することはできないがね。」と述べています。当局は、大佐殺害の動機が分かっているのかどうか
については明らかにしていません。そして、門外漢の憶測に注意するようにとも言っています。
Ω
Karin/Spinward Marches 072-1117
政治集会が暴力沙汰になってしまってから、この辺境の星では小規模な暴動が起きるように
なっています。カリン(Karin)は第4次辺境戦争(the Fourth FrontierWar)以降軍政にあり、
居住者達は海軍のことをよく思っていません。集会を組織したのは現地の圧力団体の連合体で、
彼らはスピンワードマーチの関心をカリンの惨状に向けさせようと考えています。
「暴力は良くない。」スポークスマンのシャナシュ=デフリータス氏(Shannash DeFreitas)は言います。
「我々の目的は啓蒙だけだ。最近の事件については軍事政府に責任がある。」
しかし、事件の報告とは矛盾しています。確かなのは、帝国軍が海軍統治局(the Navel
governor's office)を取り囲んで抗議行動をしていた群衆に発砲し、怪我人が出たということです。
兵士達は、撃たれたので撃ち返したのだと主張していますが、抗議行動側は自分達が先に手を
出したのではなく平和的なデモをしていたろころを兵士達が攻撃してきたのだと言明しています。
事件の直後に、兵士達は事件との関与が疑われる容疑者を検挙し、群衆を解散させています。
死者は出ませんでしたが、11人の男女が怪我で治療を受けました。
この衝突にもかかわらず、トラベラー協会(TAS)は当面カリンをアンバーゾーンに指定しなおす
つもりはないようです。しかし、旅行者は将来似たような状況になるかもしれないので注意する
ように、と呼びかけています。
【訳注】
カリンでは第4次辺境戦争時に海軍が軍政をひくまで、安定した政権が作れませんでした。
民政への移管は予定だけです。
Ω
Mithras/Spinward Marches 078-1117
本日、デネブ領の更生局管理委員会(The Domain of Deneb's Office of Corrections administrative board)は、ミスラス(Mithras)星系での犯罪者更生実験を続行することを決定しました。
第四次辺境戦争の直後に設立されて以来、ミスラスは囚人惑星として運営されています。
ミスラスでは、厳しい環境を生き抜くためにお互いの協力が不可欠なのです。
「我々はここでの成果に誇りを感じている」とワーデン=パベル=レンコ氏(Warden Pavel Renko)は
宣言します。「囚人達はお互いに協力し合うことを学び、ここを出てからも有用な技術を磨いている。
植民局(Colonial Office)が新しい植民地を作るときに、ミスラスの出身者が大勢働いているのだなんて
なかなか信じてもらえないだろうな。」
しかし、ミスラス刑務所に対する批判がないわけではありません。
たとえば、委員会のメンバーであるエドワード=レギス(Edward Regis)氏のようにミスラスを
「帝国で起きている犯罪の根本原因から目を背けることになるだけだ。」と見る人もいます。
「犯罪者を『治療』するためにわざわざこんなところに運んでくるよりも、まず犯罪が起きた理由に
目を向けるべきだ」と。
【訳注】
ミスラスの囚人はかなりの自治権が認められています。
もちろん、軌道上には海軍の軍艦が常駐しており、無許可での接近は禁じられています。
Ω
Capital/Core 080-1117
本日、皇宮(the Imperial palace)のスポークスマンは、
イレリシュのイシス大公(Archduchess Isis of Ilelish)と
デネブのノリス大公(Archduke Norris of Deneb)の両名が、数週間前にそれぞれの故郷に向けて
出発していたことを明らかにしました。両大公は帝国海軍の艦船に乗艦されており、
最高レベルの保安措置がとられています。
「昨年海軍情報部が摘発したイシス大公暗殺計画のことを考慮するならば、イシス大公とノリス大公との出発の
日時とコースとは秘密にするべきである。帝国海軍がこのように皇帝陛下を説得したのです。」とプレスリリースには
記されています。おとりの艦船が使われているのかどうかについて、当局はコメントを拒否しています。
Ω
Terra/Solomani Rim 080-1117
080-1117 に受信。
本日、帝国海軍のスポークスマンは、ソロマニ連合(Solomani Confederation)内で大規模な艦隊の機動が
行なわれているらしい、という情報を認めました。帝国海軍の準備レベルも引き上げられましたが、
重大な事件が起きた様子はありません。
ジェイノス=フィオレロ海軍提督(Imperial Fleet Admiral Janos Fiorello)は噂を鎮静化させるために
報道陣の前に姿を現しました。「ソロマニ連合が攻めてきたとしても我々は備えが出来ている。
それは彼らも分かっているはずだ。だから連中が攻めてくるとは考えられないのだ。」
フィオレロ提督は、艦隊機動の理由についてのコメントは拒否しました。
Ω
Capital/Core 083-1117
本日の皇宮からの発表によりますと、シンシア=イフォジニア皇女(Grand Princess Ciencia Iphegenia)は
先月中にイシス=アレポ=イレシアン大公(Archduchess Isis Arepo Ilethian)とともにキャピタルを離れられた
とのことです。「皇女殿下と大公閣下とは御幼少の頃からの親友であり、今しばらくの時間を御一緒に
過ごされることを望まれたのです。」
御二人の出発の正確な日時、移動手段、旅行日程、はいずれも保安上の理由により秘されています。
【訳注】
皇太子二人も首都を離れることになっています。
ストレフォン皇帝の在位50周年に合わせて、皇族が帝国各地を回るとの話がありますが、
それとの関連は不明です。
Ω
Scandia/Solomani Rim 119-1117
120-1117に受信。
本日、ソロマニ連合(the Solomani Confederation)内の情勢変化を伝える急使が国境を越えて
到着しました。ククルカン星(the planet Kukulcan)がソロマニ中央政府とのあらゆる関係を打ち切り、
独立を宣言した模様です。現在までのところ、連合側の反応は不明です。
Ω
Capital/Core 120-1117
本日、帝国海軍は簡潔なプレスリリースの配布を行いました。それによると、(昨日届いた)
ククルカン星(planet Kukulcan)がソロマニ連合とのあらゆる関係を打ち切ったとのニュースにも
かかわらず、ソロマニ連合内での政治状況が悪化していると考える理由はないとのことです。
プレスリリースには「該当地域での事件への監視は続行し、情勢によっては準備レベルの
引き上げもありうる。現時点では、事件の起きている星系以外で、帝国市民にどのような影響が
あるかについての先走って予想を行うつもりはない」と記された無署名記事が載っています。
Ω
Laputa/Solomani Rim 137-1117
137-1117に受信。
公式発表:改めて通知があるまで、あらゆる民間船のククルカン(Kukulcan)(Solomani Rim 2835)への
進入は禁止されます。同地域を通過しなければならない船はゴリアド(Goliad)(Solomani Rim 2835)
又はキプリアン(Cyprian)(Solomani Rim 2836)を経由することを推奨します。全ての艦船は連合
(Confederation)海軍による交通管理に従うことが求められます。帝国籍の艦船によるククルカン星域
(Kukulcan subsector)への進入は認められません。命令に従わない帝国及びソロマニ連合内の
地域独立国家の艦船は警告無しで攻撃されることがあります。
Long live the Cause.【訳文調査中】
海軍提督ブレンダン=グラント(Brendan Grant, Fleet Admiral)
【訳注】
"Long live the Cause"は何かの定型文だと思いますが、よく分かりません。
"Long live 〜"というのは、「幸多かれ」とかの定型文ですが、
ここの"Cause"は何を指しているか?
Ω
Capital/Core 138-1117
本日の皇宮からの発表によると、ルカン皇太子(Prince Lucan)は仮名を用いて帝国海軍アカデミー
(the Imperial Naval Academy)に入学されることを希望しており、この特別な申し出が認められた
とのことです。ルカン皇太子からのコメントは得られませんでしたが、皇宮のスポークスマンによると、
皇太子殿下は純粋にえこひいきのきっかけになるようなものは避けたいと希望されており、
帝国貴族が海軍に入隊する際の保安措置以上のことは省略したいとまでお考えになっている、
とのことです。
Ω
Capital/Core 138-1117
ソロマニ連合(Solomani Confederation)がククルカン星域(Kukulcan subsector)への帝国船籍艦船の
進入を禁止したとの昨日のニュースに対して、帝国側は冷静な反応をみせています。ストレフォン皇帝
(Emperor Strephon)陛下から特にコメントは出されていませんが、宮廷筋によりますと、既に本件に関する
報告は皇帝陛下に届いているとのことです。海軍スポークスマンは、海軍は事態の進展を見守っていく、
とだけコメントしています。
Ω
Capital/Core 140-1117
非公式筋によりますと、ソロマニ(Solomani)政府は先日ククルカン(Kukulcan)政府が発した独立宣言の
扱いに苦慮しているようです。
「連合(Confederation)が宣言の成立を看過することはできない。よって何か手を打つ必要がある」と
同筋は指摘しています。「一方で、ククルカンは高人口世界であり、高度工業世界でもあり、与し易い
相手ではない。連合が直接攻撃を行うだけの戦力を集めるのは無理だろう。他の重要地点から引き抜いて
くるしかないからだ。封鎖を維持するので精一杯と思われる。」
更に同筋は、少なくとも当面の間、帝国は事態の推移を見守る策を取るだろうと述べています。
Ω
Dlan/Ilelish 146-1117
本日ドラン(Dlan)から報告が届きました。それによると、帝国のあらゆる機関が昨年(265-1116)の
反帝国暴動以来、小規模な蛮行が増加していると報告してきていますが、一方で大規模な暴力沙汰は
勃発していないようです。ドラン市民の一部には帝国当局がデュリナー大公(Archduke Dulinor)の死に
ついての詳細情報を発表していないとの思いがあり、様々な場所でデュリナー暗殺についての憶測が
はびこっています。ドランで多くの支持を集めている別の説としては、大公の乗船していた小艇(gig)に
同乗していた別の誰かの暗殺に巻き込まれた事故だ、というものがあります。
Ω
Capital/Core 152-1117
「自分はデュリナー=アストリン=イレシアン(Dulinor Astrin Ilethian)である。自分が昨年
爆死したというのは誤報だったというプレスリリースを流すからトラベラー協会(Travellers' Aid Society)
のラウンジに入れろ」とトラベラー協会事務所の外で騒いでいた男が警官(security officer)に
逮捕されました。入場を断られて暴力をふるい始めたため、警官が呼ばれたのです。
精神病院に移送される前の数時間、男は警官に身柄を拘束されていました。TNS
(トラベラーニュースサービス)レポーターのニルカ=キンシャシャ=キンモン(Nirka Kinshasha-Kinmon)
がこの逮捕劇を目撃しており、「男は明らかに異常だった。私は数年前にデュリナー本人にインタビューを
したことがあるが、彼は似ても似つかない。デュリナーはもっと背が高く、髪の毛も生えていたし、
はるかに清潔感があった。」と報告しています。
男の名前や男が捕まった正確な場所は伏せられています。しかし、キンシャシャ=キンモンは
その場所を知っており、診察が済み次第自称「大公」のインタビューをとる許可を得ています。
Ω
Capital/Core 152-1117
デュリナー大公の死から1年以上になりますが、責任者特定の任にあたっている海軍チームは
容疑者の名前をあげることができていません。
調査チームの一員が非公式にTNSに語ったところによると、いくつかの線で調査が続いているものの、
デュリナー大公の座乗していた小艇を破壊した爆発があまりにも強力だったため、物的証拠はほとんど
残っていないそうです。「ブラックボックス」のデータも皆無に近く、可能な限り証拠を残さないように
入念にデザインされた爆発だったのだと考えるメンバーもいる、と同筋は語っています。
Ω
Capital/Core 189-1117
189-1117にスカンディア(Scandia/Solomani Rim)からのニュースを受信。
ソロマニ連合(Solomani Confederation)内で艦隊が行動しているとの噂が、
本日明白に裏付けられました。政府指定定期客船ポラリス号(subsidized liner Polaris)の
レンナ=タルグリーン船長(Captain Renna Tallgreen)は、10日前にソロマニ領から退去した
件についてTNS記者のインタビューに応じ「オクレ(Ochre)で船客を下ろした丁度その時に
ソロマニ海軍(Solly Navy)が現れて、燃料を補給次第直ちに国境へ戻れと命令してきました。
彼らはジャンプポイントまでぴったりと着いて来たのです。扱いは丁重でしたが、砲口は
ずっと我々に向けられたままでしたよ。」と語ってくれました。
帝国海軍(Imperial Navy)広報官は、タルグリーン船長の話についてのコメントを拒否しています。
【訳注】
"subsidized"は、「補助金で赤字を補って運行している」という意味です。
多分、和訳はこれでいいだろうと思いますが。
Ω
Capital/Core 221-1117
ボクエロン(Boqueron/Solomani Rim)発、221-1117に受信。
一級市民エティエン3世(First Citizen Etyenn III)は、彼の政権とボクエロン=ベルト
(Boqueron Belt)の3つの反政府勢力とが歴史的な合意に達したと発表しました。多くの改革プロセスの
手始めとして、国家和解政府が6週間以内に組織される予定です。住民の多くは、発表の後に行われる
であろう実質的な変革を見守ろうと、態度を保留しています。
【訳注】
ボクエロンは、革命勢力との争いが悪化しているという理由でアンバーゾーンに指定されています。
アンバーゾーンの解除は1119年のことになります。
Ω
ウガルプ(Ugarup/Solomani Rim)から受信 249-1117
アルティマ公爵(Duke Ultima)とミシガンライフルズのアラム=マッケンジー中佐
(Lt. Colonel Aram MacKenzie of the Michigan Rifles)との一連の会談の結果、ウガルプ市街地での
張りつめた膠着は解消されました。フアン公爵(Duke Huang)は、仲介人を通じて、ウガルプ惑星政府を
巡る問題に関連して傭兵部隊に好意を表すると約束しました。この保証を得て、ライフルズは戦闘
状態を解き、平和的に惑星からの撤兵を開始しました。公爵の私兵(huscarles)は直ちに
行動を起こし、宇宙港など人間領(the Human Enlcave)内の重要地点を確保しました。
【訳注】
Ugarupは群小種族Gurunganが住んでいる海洋惑星です。
人間領とは小島の名前で、星系外の人物はここから出ることが許されていません。
huscarles は貴族が貴族が個人的に所有している軍事組織のことです。
Ω
Capital/Core 263-1117
クエイバー(Quaver/Solomani Rim)発、263-1117に受信。
数週間に渡りストライキと民衆の抵抗運動が続いていましたが、本日、ミカル=カムサシュ理事
(Director Mikal Kamsash)が辞任しました。理事は後継者を指名しておらず、又実際に、
上級評議会(High Council)のほとんどは潜伏もしくは亡命してしまっています。同星系の反政府系の
市民委員会(Citzen's Committees)は政権を掌握したと発表しており、惑星中の主要な居住ドームの
多くは祝賀ムードで盛り上がっています。
Ω
Capital/Core 267-1117
ギャンピン(Gampin/Deneb)から 267-1117に受信。
アルファシグニの帝国大学(the Imperial University of Alpha Cygni)からやってきた
考古学者達が、デネブ宙域(Deneb sector)のスピンワード側の外れの世界で、
「大発見(a major find)」と呼ぶにふさわしいものについて興奮気味の発表を行いました。
ギャンピン領(region of Gampin)のハニサン峡谷(the Hansan Cnyon)で発見された、
第二帝国(the Second Imperium)時代の人類入植の証拠です。
エイリック=レオーフ教授(Professor Eirik Lheoff)は、「あの場所は、多分、帝国歴
−1800年頃の軍の野営地だろう。武器とか宇宙服とかの遺物が色々と発見されたのが
証拠だ。そして真に重要なのは、これらが、「人類の支配(the Rule of Man)」時代が
終わった後でも探検は続けられていたという説を支持するものであるということだ。
【訳注】
「人類の支配(Rule of Man)」はソロマニ人による恒星間国家の名称。
「第二帝国」とも呼ばれ、
帝国歴では、−2219年〜−1776年に相当する期間に存在した、短命な国家。
スピンワード方面への関心が薄れていた時代だったが
アスランやゾダーンは行動を続けていたので、
人類が活動していたという証拠は政治的に色々と意味が出てくる。
Ω
Capital/Core 280-1117
プレトリア(Pretoria/Deneb)から280-1117に受信。
プレトリアの軍政長官(military governor of Pretoria)サー=ゲラルド=ニキアルミダ提督
(Admiral Sir Gerald NicDhiarmida)は、この星域首都を民政に戻すとの噂を否定しました。
プレトリアは、1010年のレイチェリアンの反乱(Rachelean Revolts)以来、軍の統制下に
ありますが、民政復帰を求める声は絶えませんでした。ニキアルミダ提督の広報官である
ロニータ=プリンシプ(Ronita Principe)氏は、「プレトリアの状況は安定しているとは言い難い。
反乱から一世紀以上たった今日でさえ、レイチェル社会とヴィラニ優越信仰(Vilani supermacist
beliefs)を支持している無視できない規模の少数派集団が残っていることを示す明白な証拠が
あるのだ」と説明しています。
驚くことではありませんが、この見方はプレトリアの民衆に支持されているとは言えません。
民政復帰派の圧力団体のメンバーであるアルマンド=ミッチェル(Armand Mitchel)氏は、提督の
主張はお笑いぐさに過ぎないと見ています。「レイチェル社会も彼らの言う『予定』も歴史上の
出来事にすぎない。プレトリアでそんなことを深刻に捉えている者はいないよ。」
Ω
Capital/Core 297-1117
ワリニア(Warinir/Daibei)から、297-1117に受信
ダイベイ宙域局(Daibei Sector office)の法務大臣(Ministry of Justice)であるカリム・イェイジェイ氏
(Calim Yei-jei)は本日、「ウランホー事件」(Ulane hoax)での怠業の責を問われていたグループ全員が
昨日逮捕されたと発表しました。
091-1108に正体不明の一味がワリニアのXボートのセキュリティシステムに進入し、多数の未確認情報を
書き込みました。
ウランホーとして知られるようになった事件について、一部の人にはこれを単なる悪ふざけと見なす
傾向があります。しかし、当局は本件を深刻に受け止めて犯罪捜査グループを設置し、約10年かけての
昨日の逮捕に至りました。カリム・イェイジェイ氏は「これは悪ふざけなどですまない。帝国の根幹を乱す
悪意に満ちた攻撃であり、相応の扱いが不可欠である。」と述べています。
Ω
Capital/Core 298-1117
帝国のオートクチュールウオッチャーは、ヴィラニデザイナーの新星エネリ・マキイルウ
(the star of Vilani Designer Eneri Makhiiruu)氏がこの数ヶ月で急激に株を上げていることに
気が付いています。多くの貴族が彼の生み出した服を纏って様々な場面に姿を現しており、
その数は増える一方です。皇室のメンバーや随行者がマキイルウ氏のデザインした服を着たことは
ありませんが、噂ではイオランス皇后陛下(Empress Iloanthe)が氏を高く買っているとのことです。
この点について、マキイルウ氏は噂を否定しています。「皇室御用達の栄誉は間違いなく
喜ばしいものだが、どこであれ僕の創造的表現が受け入れられているということの方がもっと
大切なんだ」。マキイルウ氏のデザインは古いヴィラニ風服飾スタイルに強い影響を受けており、
ジルシルカ(Ziru Sirke)絶頂期の星間戦争よりも古い時代にさかのぼるものすらあります。
これを、長く忘れら去られていた芸術とデザインとが再び陽の目を見る道を見いだしたのであり、
帝国全土に渡っての「ヴィラニ・ルネッサンス」に繋がるものだと予想する者もいます。
今のところこの予想が正しいかどうかはわかりません。
Ω
Antares/Antares 302-1117
ブルズク大公(Archduke Brzk)の事務局は、アンタレス領の桂冠詩人、サー・モルテザ・セングプタ
(Sir Morteza Sengupta)氏が長期の闘病生活の末、141歳の生涯に幕を下ろしたことを確認しました。
セングプタ氏は叙事詩「ブエナリアッド(Buehneriad)」で名高い詩人です。同叙事詩は、クレオン1世
(Cleon I)の統治時代の頃に、アンタレス宙域(Antares sector)で多くの再接触を果たしたことで
知られるシリア人の冒険家フィリップ・ブエナー(Philip Buehner)氏について謳った哀歌です。
セングプタ氏の追悼集会は、氏の出身世界であるサラー(Sarar)で開催される予定です。
氏は、妻と3人の娘を残しました。娘の一人のサプナ(Sapna)氏も、才能豊かな詩人として知られています。
Ω
Deneb/Deneb 309-1117
アレスカンドル・ラガアシガ公爵(Duke Alesksandr Lagaashiga)の広報官は、本日、公爵の
長男のジャスティン・ラガアシガ中佐(Commander Justin Lagaashiga)がウサニ(Usani)の
マリーソフィー・クリヴィオ伯爵(Countess Marie-Sophie Clivio)と御結婚になると発表しました。
この数週間の間、海軍士官として名高いラガアシガ中佐がマリーソフィー伯爵と真剣な交際を
決められるのではないかとの憶測が流れていましたが、それを受けての発表となりました。
中佐は子供の頃から伯爵とお知り合いでした。更に重要なこととして誰もが見過ごせない事実
−この婚約がデネブにおける2つの有力な家族の同盟の始まりを示すものであること−があります。
アルファシグニ帝国大学(the Imperial University of Alpha Cygni)の
シャナーシュ・バミードゥシャー教授(Professor Shannash Bamiidshaa)は、「この結婚は、
ラガアシガ家とクリヴィオ家との間の長年にわたる関係の絶頂を示すものである。宙域政情への
影響は、誰にもわからない。しかし、これが重要なイベントであることは否定しがたい。
それはデネブ宙域にとどまらず、領域全体にとって重要なのだ。」と述べています。
結婚の日程については何も明らかにされていませんが、来年の半ば頃にデネブで行われるとの
見方が主流です。多くのデネブ貴族の習慣と同じく、星間神聖教会(the Church of the Stellar
Divinity)の教区長が式を執り行うことになるでしょう。
Ω
Chanad/Lishun 312-1117
チャナード(Chanad)の首都ウンバラ(Unwalla)が抗議集団によって封鎖されていた事件は、
死者10名、負傷者数十名を出す結果になりました。イラード(Irhadre)のジャクート(jak'ut)が
これまでにない反乱を起こしたことに刺激されたことによる集団です。ジャクートは
チャナード土着の群小人類種族で、イラードでは奉仕階層(servant caste)の一員です。
チャナードはジャカートミハル(jak'aat mihal)として知られる儀式的隷属などの独特の風習で
知られており、このような反乱はチャナードでは極めて珍しいものです。
「自然発生的な反乱とは思えない。外世界人はジャクートを『奴隷』だと思っているようだが、
ジャクート自身は彼らの位置付けはイラードの人々が生き抜くためには必要なものなのだと
分かっている。」とチャナード内務省(Chanad's Ministry of the Interior)の
ハジェラー・アダラート(Hagelaar Adalat)広報官は説明しています。
「ジャクート階層の出身者は惑星の官僚機構の大部分を構成しており、重要な地位の多くも
占めている。我々のやり方を理解していない外世界人の扇動でもなければ、彼らは自ら暴力の中に
身を投じたりはしない。」
現地で「保証の会(The Warrant)」の代表をしているギャム・ドースト(Gam D'Aoust)氏は政府側の
説明を否定しています。保証の会は、リシュン(Lishun)全体に広がる規模を持つグループで、
ジャカートミハルに反対しています。
「我々は教育のために来ているのであって、反乱を扇動しているのではない。イラードの奴隷、
まさに現状は奴隷なのだが、彼らが抑圧者に立ち向かおうと決心したとしても、我々に責任を
負わせるのは間違いだ。
政府による反乱原因の調査が、現在継続中です。
Ω
Urnas/Deneb 319-1117
リャナール条約(Ryanar Pact)とアヴェネル同盟(Avenel Alliancce)との会談は、数週間に渡る
努力にも関わらず破談に終わりました。大人口を抱える分裂世界での両「国」は、現実には
アーコロジーの連合体ですが、それぞれ自制に努力しています。当然のことですが、
両連合体の間で何らかの合意に達するには、歩みの遅い時間のかかる作業が必要です。
帝国の仲裁人であるシャン・ペイヴァン氏(Shan Pavan)にとっても、その手腕が問われる場所でもあります。
ペイヴァン氏は語ります。「本当に意気を挫かれそうになるよ。両連合体ともに共通の
イデオロギーによってまとまっていて、相手の言うことは信用しない。もちろん、アーコロジーの
間でも様々な意見がある。それらを整理して万人が満足するようにするのは、忍耐力のテストの
ようなものだ。それは、私のように一生のほとんどを外交官として過ごしてきた者にとっても同じだ。」
リャナール条約とアヴェネル同盟との間の争いは、この星の豊富な鉱石資源を巡る議論に源を
発しています。ウルナス(Urnas)はサイズが小さく人口が多いため、土地は貴重です。
特に工業水晶やランサナムが豊富な土地ともなれば。
「とはいえ、私はこの問題は解決できると確信しているよ。」ペイヴァン氏は言います。
「今は悪く見えるだろうが、両勢力ともにこの件で戦争をする気はないと思っている。
数日もすれば交渉のテーブルに戻れるだろう。」
【訳注】
固有名詞が多くてなんのことやら分かりませんが、
情報が入ったら註を追加します。
Ω
Capital/Core 321-1117
シンシア・イフォジニア皇女(Grand Princess Ciencia Iphegenia)殿下が御帰還されました。
皇女はイシス・イレシアン大公(Archduchess Isis Ilethian)がドラン(Dlan)に戻られる
途中まで御同行されていました。最近、大公殿下の身に危険が及んだこともあり、御二人の
御旅行の詳細は秘密扱いです。皇女の執事は、詳細は保安上の理由で話せないが旅は平穏な
ものであった、皇女殿下は詳細について語りたがってはいない、とマスコミ向けに声明を発しました。
同じく保安上の理由で、護衛艦船の種類と数は発表されていません。
昨年のデュリナー大公(Archduke Dulinor)暗殺事件以来、帝国海軍は皇族がたの保安には
特に気をつかっています。
Ω
Alphanor/Solomani Rim 322-1117
ヘルナンド・ガブリエル・ド・カスタネーダ・イ・オーリーンズ伯爵(Count Hernando Gabriel
de Castaneda y Orleans)が、非常に稀なことですが、一般向けに布告を発表し、近隣の
エスペランス(Esperance)での反ヴェガ暴力運動を非難しました。「どんなに強調しても
足りないことですが、政治の世界において暴力が合法的な手段だと信じている人がいると
聞かされるのは非常に心乱されることなのです。エスペランスのヴェガ人は帝国臣民であり、
それを否定しようとするような動きは誰のものであれ看過できません。」
エスペランスは人類種族とヴェガ人が入植している分裂国家世界です。世界の多くの
人類種族には親ソロマニの傾向があり、この高人口世界の不穏な空気を高めています。
ヘルナンド伯爵の布告は、エスペランスの不安定な状態を放置するつもりはないという
示唆です。しかしながら、大規模な暴力沙汰に拡大していくのかどうかは不明確です。
【訳注】
エスペランスは現在アンバーゾーンです。
海軍もAdair大公も、大規模な戦争を危惧しているようです。
Ω
Terra/Sol 331-1117
テラ政府(The Terran government)はソロマニ外交官への旅行ビザ発給を拒否し、
近々開催予定のリムワード諸国外交会議に出席できないようにしました。テラの当局者も
これを認めています。ビザ発給を拒否されたマデリン=ヘファーニン(Madeline Hefernin)
外交官は、何ヶ月も前に申請していたものであり、こんな事になるとは予想もしなかった、
と言っています。ヘファーニンは「帝国による不合理な要求に屈服したものだ」として
テラ世府を非難しています。
帝国、ソロマニ連合、アスラン(Aslan Hierate)、はいずれも代表団を会議に
送るものとみられており、帝国のリムワード地域にある群小国家も同様に代表を送る
模様です。ビザ発給拒否は先のソロマニリム戦争時に帝国が発した、帝国内の世界への
訪問が帝国の利害に反すると見なされる場合には入国を拒否できる、という宣言を根拠と
している、とテラの当局者は説明しています。ヘファーニンの私的補佐官マークス=ベジーナ
(Marcus Vezina)も同様にビザ発給を拒否されています。
帝国・ソロマニ関係に詳しい筋によると、ヘファーニンがビザ発給を拒否されたのは、
当地のソロマニ党が開いた幹部会が発表した声明文が理由とのことです。そこでは、
帝国の貴族制を「搾取者」と呼び、帝国内での民主化運動への支援を要求していました。
テラ当局者はこれらの主張に対するコメントを拒否しており、「ヘファーニン氏への
ビザ発給拒否命令は、適切な筋を通じてなされたものであり、多くの人が主張しているような
特殊なものではない」とだけ語っています。
Ω
Ansenz/Antares 328-1117
本日、司法省は、親ジュリアン派(pro-Julian)の暴力的テログループ「ブラックライトニング」
(Black Lightning)のリーダーと目されているロデリック=パネイ(Roderick Panay)を逮捕した
ことを明らかにしました。パネイと共犯者はバドゥマラシュ宇宙港(Badmarash Intersteller
Starport)に爆破装置を設置しようとしているところを捕らえらました。同省によると、パネイの
目的は「帝国によるアンタレス同盟(League of Antares)自治権侵害増大に注意を喚起すること」
だったとのことです。アンタレス同盟は宙域内の半自治星系による小規模な集合体です。各星系は、
ジュリアン戦争中にジュリアン保護区(Julian Protectorate)が占領していた地域であったため、
特権的地位を得ています。戦争以来、帝国は同盟の自治権を認めています。
しかしながら、親ジュリアン派テログループは、何百年にも渡ってアンタレス当局を悩ませて
きました。ブラックライトニングは、最も新参の−そして最も大胆な−グループです。構成員は
帝国軍勤務歴がある、同盟出身の人類とヴァルグル人です。ジュリアン保護区は何度もブラック
ライトニングの行動を告発してきましたが、保護区政府内の一派が彼らの後ろだてとなっている
のではないかと推理するアナリストもいます。その真偽はともかく、パネイの拘束は司法省による
効果的な一撃であり、アンタレス地域でのブラックライトニングの行動を妨げるのは確かでしょう。
Ω
Ansenz/Antares 330-1117
司法省の広報官は、先日のロデリック=パネイ(Roderick Panay)逮捕が、テロ組織ブラック
ライトニング(the Black Lightning)内の「モグラ(訳注:潜り込んだ先で高い地位を得たスパイ)」
によって行なわれたのではないかという噂を否定しました。広報官によると、「パネイ逮捕は
様々な監視システムを用いた古き良き捜査方法によるものである。極秘作戦についての詳細は、
工作員がまだ現場で危険な場所にいる以上明かすことはできない。」とのことです。
又、広報官は、司法省の工作員に加えて、現地警察職員や帝国海軍情報部からの人員も
加わっている、と語りました。「この作戦は、素晴らしい警務とカウンターテロ技術の立派な
実例となった。」
Ω
Esperance/Sol 339-1117
ディンギール(Dingir)の帝国海軍指令部は、今日付けでアルファノール(Alphanor)の
ヘルナンド伯爵(Count Hernando)の令嬢であるマリア・ド・カスタネーダ・イ・オーリンズ
男爵夫人提督(Admiral Dame Maria Magdalena de Castaneda y Orleans)をエスペランス在留の
第1291植民地艦隊の指令官に任命しました。
「マリア男爵夫人は、対ソロマニ強行論者として知られています。」と語るのは
アルファノール大学政治科学部(the University of Alphanor's political science department)
のギュゼップ・シャーロスキー教授(Professor Giuseppe Scherloski)です。「彼女は人類種族と
異星人との平等な関係に尽くしています。今回の人事は、ベガ人(Vegan)への誤った扱いを
見過ごすつもりはない、という、帝国からのメッセージと言えるかもしれません。」
エスペランス(Esperance)は高人口分裂国家世界(high population balkanazed world)で、
人類国家ととベガ人国家とがあります。人類種族が優勢な多くの国家は親ソロマニの傾向を
示しています。この傾向のため、エスペランスは何年にも渡って世界戦争の瀬戸際にあり、
ここ数か月状況は更に悪化しています。
【訳注】
Alphanor/Solomani Rim 322-1117 参照。
Ω
Warinir/Daibei 342-1117
帝国法務省(the Imperial Ministry of Justice)ダイベイ宙域局(Daibei Sector office)の
前調査官が本日、いわゆる「ウランホー事件(Ulane hoax)」のサボタージュ犯のうち少なくとも
一人が逮捕から逃れた、と語りました。昨年法務省を退職したウフーラ・ジャイキールミム
(Uhura Jai-Kiirumim)氏は、当局がデータ破壊者調査について発表するのが早過ぎたと
考えています。
091-1108に正体不明の犯人がXボートシステムのセキュリティシステムに侵入し、多数の
未確認情報を書き込みました。
マスコミ向けの声明で、ジャイキールミム氏は「政治的な方便には、優れた捜査技術も
逆らえないということなのだろう。調査に携わった捜査官は、少なくともあと一人の人物が
関わっている証拠を無視しているのだ。」
法務省側は、ジャイキールミム氏の主張に対するコメントを拒否しています。
Ω
Terra/Solomani Rim 348-1117
テラ政府(The Terran government)は、ソロマニ外交官マデリン=ヘファーニン
(Madeline Hefernin)氏に対して制限付のビザを発給したと発表しました。同氏の帝国訪問に
対する許可は、数週間前に一度拒絶されています。このビザの発給により、ヘファーニン氏は
近く開催されるリムワード諸国外交会議に出席できるようになります。
テラ当局者は「合意の詳細は秘密に属するものであるが、政府は、帝国内滞在中に公式発表を
行なわないこと、帝国内での移動を会議への往復に必要なものだけに限ること、を条件に、
フェファーニン氏と私的補佐官のマークス=ベジーナ(Marcus Vezina)氏の会議出席を認める
ことに合意した」と語っています。会議は、来年初頭にテラで開催される予定です。
Ω
Hindahl/Old Expanses 350-1117
現地の貴族連合(代表:クェンチン=アントスズ公爵(Duke Quentin Antosz))は年次報告書を
発表しました。報告書によると、オールドエクスパンス宙域はこの一年間で貿易及び生産の面で
記録的な成長したとのことです。「国民一人当たりのGSP(訳注: GNP:gross national product
をもじって gross system product としたものと推測。星系総生産?)はCr9,430に上昇した。
年率で5%の向上である。」と公爵の広報官のオーランド=ビラーガン(Orlando Bilaagan)氏は
説明しています。
更に報告書は、テロ行為や反異星人的な暴力行為が減少しているとの記録を提示し、
宙域の政治情勢も安定していると指摘しています。報告書は、オールドエクスパンス宙域の
ソロマニ運動(Solomani Movement)が激しい地域にむけての教育運動の成功によるものだと
示唆しています。
これらの成功を踏まえ、現地政府が政策の変更を考慮する必要はないというのが報告書の勧告です。
「自画自賛だ」との批判もありますが、アントスズ公爵は「帝国の成果」の証であると報告書を
歓迎しています。
Ω
Capitol/Core 352-1117
帝国芸術界の至宝の一人である振付師のガナール=ルーデル卿(Sir Ganaarre Rudel)が、
長い闘病生活の末、本日死去しました。146歳でした。ルーデル氏は85年も前に自らの
名前を冠した新しい舞踊スタイルを確立しました。彼の出身地エンプティクォーター
(Enpty Quarter)のヌーリナッド(Nulinad)舞踊から採り入れた動きと伝統的なヴィラニ・
ソロマニの舞踊とを融合したものです。
ルーデル氏は多くの病魔に苦しめられていました。病気のため1112年以降は仕事を
続けることができず、娘のロムラ(Romura)がルーデル舞踊団を取り仕切るようになりました。
しかし、ロムラ氏もルーデル氏がオープニングに参加することを止めさせることはできません
でした。
ルーデル氏には、その芸術活動によって1098年にゲートウェイ大公からナイト位が
授けられています。又、1107年には、芸術分野への功績顕著であることを認められて
皇帝親衛隊(the Emperor's Guard)の騎士にも叙せられています。
Ω
Capital/Core 356-1117
デネブ大公(the Archduke of Deneb)に近い筋が本日明らかにしたところによると、
ノリス大公が自領に戻る前に、権威筋に新しい騎士団「デネブ騎士団(the Order of Deneb)」の
設立を進言していたとのことです。ノリス大公は001−1118にモーラ(Mora)から発する
新年の宣言で、デネブ騎士団の最初の騎士達を任じることになります。同時に皇帝陛下が
キャピタル(Capital)で騎士団創立を公式に宣言します。
新騎士団で最初に任じられる騎士が誰なのかは分かりませんが、慣例に従うのであれば、
皇帝陛下が2番目の騎士に、ノリス大公本人が最初の騎士に、任じられることになります。
同筋は、詳細は近々明らかにされるだろうとして、これ以上のコメントを拒否しています。
Ω
Terra/Solomani Rim 358-1117
358-1117に受信。
元フェニックスサンニュース機構(the Phoenix Sun news organization)記者のジェフリー=
ロング(Jeffrey Long)氏の関係者と友人達とが、本日付けでアデル大公(Archduke Adair)の
現地事務所に同記者の釈放嘆願を提出しました。
ロング氏は、数年前に「ハイパースペース酔い(hyperspace sickness)」として知られる状態に
ついての噂を探った一連の記事で名声を博しました。ロング氏の提示する証拠に対して、軍と
企業群とが圧力をかけているというものです。ロング氏は現在フェニックスダウン精神病院
(Phoenix Down Mental Hospital)の拘禁病棟(prison ward)に保護監禁されています。
彼の家族は介護のため彼を解放して欲しいと、長期に渡って嘆願を続けています。
Ω
Capital/Core 360-1117
この数年、貴族の子女の間では様々な流行が見られましたが、最近のはやりは
「エスニック」風ドレスのようです。これらのスタイルの多くは、ダーミン(Darmine)や
ルドゥック(Rudukk)のように数世紀に渡って強く否定されてきた文化に源流を持っています。
若者のファッション記録の中だけだとしても、こういったことが目立つのは帝国の主流の中に
長い間埋もれてきた文化が復興しつつあることを意味しているのでしょうか?
「それは一つの解釈だな」クレオン帝国美術館(Imperial Cleon Museum)の歴史学者
エドバード=シリン教授(Professor Edvard Syrin)は語ります。
「そして、それなりにもっともらしい。デュリナー大公(Archduke Dulinor)は、
イレリシュ領域(Domain of Ilelish)の文化の確固たる守護者であった。
彼は数世紀に渡って無視されてきたセラート(Suerrat)文化の復活にも尽力した。
もちろん、こういった文化復興には、政治的な意味合いもなきにしもあらずだ。
皇族の風変わりな若者の間でビラニ(Vilani)風ファッションが最近はやっているのを
見れば分かるだろう。
結局、さっきの問題に対する決定的な答を言うのは難しいのだ。
別のものが流行する、という以上のことを示さない限りはね。」
Ω
Capital/Core 362-1117
デュリナー大公(Archduke Dulinor)は生きているのでしょうか?
海軍(the Imperial Navy)が前イレリシュ大公は何者かによる殺人事件の被害者となり
昨年の爆発で死亡したと結論付けたにも関わらず、「デュリナー大公を見た」というのは
帝国中の多くの星で聞かれる話です。どの話も詳細さが欠けており、何人かの前に現れて
短いスピーチをしたとか、小さな宇宙船の乗客となっていたとか、病院に患者として入院
しているとか、そういったものです。いずれのケースも、実際に見た人が見つかることは
ありません。
「全部、又聞きとか、又又聞きとかなんですよ。」と語るのは、首都にあるシリア大学
(the University of Sylea)の元民族学教授サイモン=ミノリ=マサル博士(Doctor Simone
Minori-Maasaaru)です。「有名人が死んだ後には、こういう話が広まるのはよくあることです。
私は、こういう話に願望充足の様式が見られるように思います。話を広める人達は、有名人が
逝ってしまったと認めたくないのですよ。」ミノリ=マサル教授は話の広がり方を調べており、
出版予定の本の一章を割いて発見の内容について公表するつもりとのことです。
Ω
Capital/Core 363-1117
キャピタル(Capital)のデネブ大公(Archduke of Deneb)事務所筋は、本日、大公閣下が
001-1118にデネブ騎士団(the Order of Deneb)の最初の騎士名簿を発表する予定であると
確認しました。最初の騎士名簿にはモーラのデルフィン公爵(Duchess Delphine of Mora)が
含まれており、スピンワードマーチ宙域のモーラにおいて発表される予定です。
名簿中のその他の名前については発表されておりませんが、同筋によれば、デネブ領の
名士を含めて全部で数十人になるとのことです。
Ω
Capital/Core 363-1117
ディンプナ=エハラ=ウィルキンソン教授(Professor Dympna Ehara-Wilkinson)が、
シリア大学(the University of Sylea)ビラニ文学部の学部長に任命されました。
エハラ=ウィルキンソン教授の同学部において10年程のキャリアを持ち、400年に
渡る伝統の中でビラニ人以外では初の学部長任命ということになります。学部内の保守派の
間には、ビラニ人でなくてはブランド(Vland)文学の伝統に流れるニュアンスを正しく
理解することができないのではないか、と感じる人が多く、今回の任命についても相当の
議論は避けられなかった模様です。しかし、理事会は職務に最良の人選を行なったのだ、
と学長は思っています。
「ディンプナ氏は、引退した前学部長リシェンニ=イシュッギ教授(Lishenni Ishuggi)の
秘蔵っ子でした。前学部長は最も古く最も深く尊敬されているビラニ家系の一員です。
彼女を知っている人なら、この分野への献身を疑う人はいないでしょう。」
Ω
Capital/Core 364-1117
ドラン(Dlan)の帝国造幣局が前イレリシュ大公デュリナー=アストリン=イレシアン閣下
(Archduke of Ilelish, Dulinor Astrin Ilethian)を記念したコインを発行することが
本日明らかになりました。表面には大公閣下の肖像、裏面にはドランの夜空に広がる
大裂溝を象徴するデザインが採用される予定です。このデザインはデュリナー前大公の
御息女であるイシス=アレポ=イレシアン大公閣下(Archduchess Isis Arepo Ilethian)
自らがお選びになったもので、出発前には造幣所の職人が型の製造を終えていたとのことです。
大公閣下は、数百万枚のコインを発行することで、単に収集家向けのピカピカに磨きあげて
パッキングしたものにするだけでなく、イレリシュ領域中で実際に流通させたいと希望されて
います。「父は人民のものでした。」と大公閣下は語られました。「父は特権階級のものでは
なく人民のものでありたかったのだということが、このコインを持って見てみれば分かるでしょう。」
大公閣下は今年の初めに型を返しており、コインの発行は001-1118にドランで始められる
予定です。
Ω
Capital/Core 365-1117
著名な彫刻家であるトロウ=シャディー=エリスカニー(Trow Shadii-Eriskany)氏の
個人アシスタントは、トロウ氏がディリュナー前大公を讃える作品製作の依頼を受けた
のではないかとの問題について、それを肯定することも否定することも拒否しました。
デュリナー大公は昨年、何者かによる暗殺と言われている爆発事故により死亡しています。
シャディー=エリスカニー氏は、作品の主題に反帝国的な扱いがあることや、
作品を巡る論争などによって広く知られています。
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