TRAVELLER NEWS SERVICE Japanese edition for 1116

トラベラーニュースサービス日本語版 1116年分


 このページは、スティーブジャクソンゲーム社の ページに掲載されている オンライン版トラベラーニュースサービスのうち、1116年の分を日本語訳したものです。
 ガープストラベラーのタイムラインに従って再構築された帝国史であり、以前ホビージャパン社から 翻訳出版された「反乱軍ソースブック」所収のトラベラーニュースサービスと比較すると、 より一層楽しめるものと思います。
 翻訳に伴うミス等については phoenix@fa2.so-net.ne.jp にその責任があります。
 日本語訳の公開を快諾してくださったスティーブジャクソンゲームズ社にこの場を借りて感謝します。

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翌年(1117年)のニュース
最新のニュース

Capital/Core (2118-A586A98-F)                           131-1116
FLASH FLASH FLASH FLASH FLASH FLASH FLASH FLASH FLASH
 本日、デュリナー=アストリン=イレシアン(Archduke Dulinor Astrin Ilethian)大公の 乗船していた専用ボートが大爆発を起し、大公は死亡しました。 専用ボートはデュリナー大公の専用船(サーゴン級巡洋艦(curiser Sargon))から出発し、 宮殿へ向かう途中で、誘導に従ってコースを変えようとしたところで突如制御を失い、 宇宙空間で大爆発を起した模様です。

 直ちにサーゴンからは生存者の捜索隊が出され、帝国海軍の船も捜索に加わりました. 捜索・救援活動は続いていますが、爆発の激しさから考えて生存者がいる可能性は極めて低いと 思われます。

 大公は皇帝陛下との謁見に臨まれるところでありましたが、議題は明らかにされて いませんでした。ストレフォン皇帝は帝国海軍に対して、関係諸機関と協力の上徹底的な調査を 行うよう命じられました。一方、サーゴン及び乗務員は調査が済むまでキャピタルの 海軍基地に隔離されることになりました。

 海軍艦艇には付近にいたあらゆる船舶の追跡が命じられました。 ボートが受発信したすべての通信記録を提出させ、徹底的な分析にかけるためです。

 皇帝閣下は、この知らせに深い哀悼の意を表され、イレリシュ領の全人民ならびにデュリナー大公の 妻娘に向けての公式の弔辞を送られました。葬儀の日程等については、まだ発表はありません。

 更に、同爆発事故においては、大公の海軍顧問であったボランテ=インプレイ氏 (the Archduke's Naval aide Volante Imprey)、ボートのクルー、その他多数の死者が出ていますが、 犠牲者の完全な名簿はまだ確認されておりません。

【訳注】
 メガトラベラーの世界では、132-1116にデュリナー大公がストレフォン皇帝を暗殺しています。 つまり、この事故は、暗殺直前に大公が宮廷に向かう途中のこと、になります。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                           132-1116
 本日、帝国軍司令官ムエニ=アラプ=ルタン将軍(General Mueni Arap Rutan, commanding officer of the Imperial Guard)名義の簡単なプレスリリースが配布され、 帝国軍イレリシュ連隊指揮官ヒロシ=エネラ大佐、及び同連隊の他の3人の将官提出した辞表が 速やかに受理されたことが明らかにされました。

 辞表を出した将官はなんのコメントも発表しておらず、またルタン将軍も 彼らの辞職は私的な理由によるものであるとしか語っておりません。

 イレリシュ連隊は、1ヶ月に渡る定期任務である帝国宮廷警備に就いており、この任務は 継続中です。交替人事は発令されておらず、現在同連隊はルタン将軍の直接指揮下にあります。 なんらかの政治的理由があるのではと取りざたされていますが、関係者からは何のコメントもないままです。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                           137-1116
 皇帝筋によると、ストレフォン皇帝(Emperor Strphon)は来年、新たに2人の大公(Archduke)を 任命する予定であるとのこと。

 一人はイシス=アレポ=イレシアン(Isis Arepo Ilethian)女史。父であり前任大公である デュリナー大公(Archduke Dulinor)の跡を継いでイレリシュ(Ilelish)大公に任命の予定。 もう一人はノリス=アエラ=アレドン公爵(Duke Norris Aella Alledon)。 デネブ領(Deneb)の初代大公に任命の予定。

【訳注】
 メガトラベラーの世界では、ノリス公爵の大公任命は実際には行われませんでした。 (後に、非公式に行われています。)
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                         137-1116
 ストレフォン皇帝の甥であるバリアン=パウロ=アルカリコイ皇太子(Prince Varian Paulo Alkhalikoi)は 本日、皇宮を離れて長期休暇をとるためにキャピタルを離れると発表しました。

 「皇宮での暮らしはすばらしい体験であると言えます。」皇太子は語られました。 「しかし、宮殿でのプレッシャーから離れればすばらしい、今までとは違った体験を得られるのではないか、 帝国を構成する多くの社会や文化を見ることができるのではないか、と思ったのです。 少し時間をかけて、帝国の11000の世界をもう少し知るようにしたいのです」 バリアン皇太子は旅行計画については何も語られませんでしたが、できるだけお忍びで旅行したいと おっしゃりました。

 皇帝陛下は甥の発表について公式のコメントは出されていませんが、 旅は個人の人格を高める役にたつであろうとの個人的見解を示されています。
 兄弟であるルカン皇太子(Lucan)は宮廷に残られるようで、バリアン皇太子の発表について コメントすることは断られましたが、安全な旅であることを祈る、とのことです。

【訳注】
 メガトラベラーの世界では、バリアン皇太子は皇帝暗殺の時に同時に死亡しています。 殺害したのがデュリナーなのか、ルカンなのかが問題になりました。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                         140-1116
 本日発表された複数の布告によると、皇帝陛下は、 イシス=アレポ=イレシアン=オブ=ドラン女史(Lady Isis Arepo Ilethian of Dlan)をイレリシュ大公に、 リジャイナ伯ノリス=アエラ=アレドン公爵(Duke Norris Aella Alledon of Regina)をデネブ大公に それぞれ任命されるとのことです。

 正式な叙任は001-117に行われる予定です。 両名出席のもと、皇帝陛下が王笏を持って執務室に招き入れますが、 地理的に遠く離れているものを一度に、というのは珍しいことです。

 両名をキャピタルまで護衛するため、特別艦隊がドランとリジャイナに派遣されました。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                         145-1116
 帝国海軍広報部のジョリ=マロリー=ハルトビスワナス提督(Admiral Jori Mallory hault-Viswanath)は、 14日前に起きたデュリナー大公(Archduke Dulinor Astrin Ilethian)死亡事件の爆発について、 海軍が様々な線から調査を行っていることを明らかにしました。 「他部門と協力しつつ、我々は全力を挙げて事件の調査にあたっている。 ボートの破片の4分の3は回収されており(最大の破片は8500kを越えており、 最小のものは200gに満たない。)、徹底的な調査にかけているところである。 ボートの整備記録も全てチェックし、デュリナー大公の旗艦サーゴン号(flagship Sargon)の全乗員の 審問も終わっている。爆発の前後12時間以内に付近にいたすべての船舶の追跡調査も行った。 ただし、テロなのか、大量殺人なのか、特殊な事故なのかについては、まだはっきりしていない」

 暗殺を図った爆発ではないのかとの質問に対し、ハルトビスワナス提督は、 その可能性は除去しきれないものの、暗殺を示す直接的な証拠もないと述べています。 「それは調査線上に浮かんでいる様々な可能性の一つであり、現在調査中である。 たとえ見当外れに見えようとも、あらゆる可能性について調査せよとの命令を上層部から受けている」 と提督は語りました。

 爆発事件の犠牲者も回収されたのかとの質問に対し、ハルトビスワナス提督は、 細々とした遺品は見つかったものの、大公自身と確認できたものは無いと答えました。 不自然ではないかとの質問に対しては、 この規模の爆発においては、単独ではっきりとわかるものが残ることは珍しい、と 別の当局筋から返答がありました。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)	               152-1116
 月に一度の宮殿警護兵の交替が本日ありました。 しかし、宮殿ウオッチャーによると、儀式がいつもよりやや遅れたとのことです。 帝国警護兵の制服は非常に似通っており、あまり詳しくない人には識別が困難です。 ただ、帝国の制服に詳しい現地のミリタリーマニアに言わせると、個々の違いは昼夜程に はっきりしたものだそうで、更に、彼女はここ3週間はアンタレスの警護兵がずっと 任務に就いていると証言しています。

 「アスラン人は簡単に分かる」と、『帝国警護兵の制服と装備(1080〜1110)』 の著者ミナロ=ハルトユナミ(Minaro hault-Yunami)氏は語ってくれました。 「それに、海兵隊はえび茶色だから非常に目立つ。 しかし、アンタレスとイレリシュの差異は襟章と肩章の細かい部分だけで、 ビデオ映像で見ただけでは判別しがたい」 ミナロ氏は我々一般市民と同じビデオ映像を見ただけで、どうやって違いを見分けたのでしょう?

 「毎日、皇帝陛下がイリジウム玉座に向かわれる途中で大会堂(Long Hall)に入られるとき、 警護兵の一団が陛下を先導する。 各週の初め、警護兵達は普段の礼服ではなくバトルドレスを身にまとうのだ。 イレリシュの警護兵が着用するバトルドレスは右の胸当ての部分に黒の縁どりがしてあるが、 アンタレスの警護兵のものはそうではない。 微妙な違いだが、しかるべき目を持った人なら見分けられるのだ。」

 このことにどんな意味があるのでしょうか?「憶測に過ぎないが、イレリシュの警護兵は 大公の喪に服するために引き下がったのではないだろうか。珍しいことだが、前例が無いわけではない。 最後にこんなことがあったのは、アルベラトラ皇帝(Arbellatra)時代の帝国暦632年のことだ。」

【訳注】
 メガトラベラーの世界では、イレリシュ親衛隊は皇帝暗殺に合わせて宮殿制圧を試みています。 つまりイレリシュの部隊はデュリナーの事故死により、早々に撤退を始めたと考えられるのです。
Ω



Jewell/Spinward Marches (1106-A777999-C)                         158-1116
 数ヶ月にわたる調査の結果、海軍の提訴審査局(the Office of the Judge Advocate General)は、 ギシャン=リャン=カーシラ(Gishan Ryan Khaasira)氏が戦争を利殖行為に利用したのではないか という疑惑について、訴えを却下する決定を下しました。 提訴審査局の広報官は、「第5次辺境戦争時のカーシラ退役大尉の行動に関して、 誰かを告発するに足る証拠は見つからなかった。よって、本件に関しては調査を終了する。」

 ギシャン=カシーラ氏は、海軍情報部在籍時に乗艦していたアギッダ号(Agidda)がゾダーンの攻撃により 大きな被害を被ったあとで、補給部門に転籍しました。カーシラ氏は戦争の残りの期間を、 ラファエル=スカマラン提督(Quartermaster-general, Admiral Rafael Sukhamaran)の下で過ごしました。 彼の在籍期間中に補給物資の消失事件があり、匿名筋から彼が関与したとの指摘があったため、 今回の審査となったのです。

 提訴審査局は公式にカアシラ大尉を無罪としましたが、大尉は海軍からの退役を発表しました。 カーシラ氏は、戦争中に妹を失い、最近父親も他界したことに触れ、それが退役の理由だと述べています。 彼は故郷に戻り、苦しかった数年を乗り越えて、一族の商売を立て直すために尽くすつもりとのことです。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)	               212-1116
 星系内の宇宙船の航行が本日大きく混乱しました。突然、キャピタルに向かう海軍の連絡艇が 他の艦船の前に現れたため、軌道管制コントロールが大混乱したのです。

 宇宙港当局のスポークスマンは、連絡艇が最高度の軍事的優先度を有しており、 艦長から直ちに道をあけるように要望があった、とだけコメントしています。 TNSのリポーターは、非番のキャピタル遠軌道コントロールの監督官との接触に成功しました. 監督官は、匿名を条件にもう少し詳しい話を提供してくれました。

 「トランスポンダーはそれが海軍の艦艇であることを示していた。」監督官は語った。 「しかし、ニュートリノ解析の結果、それがTI級の船だとわかった。 現在、海軍の標識を持ったタンゴ=イダ(Tango Ida)はかなり珍しい存在だ。 8年間この仕事をしているが、2回しか見たことがない。 TI級の船は星系内外にいくらもあるが、普通は民間船だ。 この船は、海軍基地への直進航路を開けるよう要求してきた。 トランスポンダーが示す最優先コードを信じて要求に応じたが、おかげでその後3時間は 混乱の収拾で大変だったよ。」

 なんだと思うかとの質問に対して、監督官はリポーターにウインクして 「誰かがXボートを待てないほど急いで何かを入手しようとしたんだよ。 多分、ルカン王子がパーティ用にトーキーエセンジア(Tokay escenzia)を追加しようと したんじゃないか」

【訳注】
 メガトラベラーの世界でも、ルカンは自制心にかけた人物として描写されることが多いですが、 ここでもそれは継承されているようです。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)	               215-1116
 デュリナー大公(Archduke Dulinor Astrin Ilethian)を偲ぶ集会が、230-1116に 議院尖塔(the Moot Spire)下部の貴族会堂(the Hall of Nobles)にて開催されます。 デュリナー大公の体がまだ発見されていないため、追悼集会参加者が目にするのは 大公のホログラフ映像になる予定です。 映像は式典の10日前から会堂に置かれることになっています。

 ストレフォン皇帝陛下(Emperor Strephon)が筆頭を務められる予定です。 記念式典自体はドラン=ヴィラサン教(Dlani Virasan religion)のやり方に合わせて行われますが、 ヴィラサン式の葬儀ではありません。葬儀はデュリナー大公の出身地であるドラン(Dlan)で行われます。 ヴィラサン教の信徒ではなかったものの、デュリナー大公御自身も教義には深い関心を持たれていたと 言われています。教義では、(他のなににもました重要なこととして)真の信者が 真の啓発を得るためには、ドランにて静かに死の時を迎えなくてはならないとされています。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)	               230-1116
 イレリシュ大公デュリナー=アストリン=イレシアン(Archduke Dulinor Astrin Ilethian)の 追悼集会が、本日、議院尖塔(the Moot Spire)下部の貴族会堂(the Hall of Nobles)にて 開催されました。ストレフォン皇帝陛下(Emperor Strephon)、イオランテ(Iolanthe)皇后陛下、 皇帝陛下御息女のシエンシア=イフェジニア王女(Grand Princess Ciencia Iphegenia)、 皇帝陛下の甥であるルカン皇太子(Prince Lucan)、の方々も御列席されました。 以下が皇帝陛下のお言葉の抜粋です。

 「デュリナ−は我が友であった。そして、デュリナーは変わり者であった。 これは悪口なのだろうか? いや、賞賛の言葉なのだ。
 偉大なる精神は時として普通でない、異常な様相をしめすものだ。 留まることなく未踏の世界の探索を続け、それゆえ周囲からは孤立せざるをえなくなってしまう。 この孤立した人々は、指導者、夢想家、予言者、詩人、芸術家、そして時に狂人と呼ばれる。 デュリナーはそんな人物であった。そしてその頂点に立つ者であった。

 世界をあるがままに見つめ、いまだ足りぬと言わしめるものは何か? いまだかつて到達されざる高みへの道があると言わしめるのは? それは己の見いだした世界に順応した、満ち足りた者の考えではない。 我々はしばしばうまく順応しそこなうが、指導者はそんな順応はしようとすらしない。 指導者は順応などしないのだ。 指導者とは常に不満を持ち、かつてない世界を求め、それを現実にしようと努力する人なのだ。 うまく順応するのとは裏腹の行動、それは狂気とも言えるものなのだ。

 私がデュリナーの事を知って以来、彼は留まることなく努力を続けた。 私はそんな彼が大好きだった。

 昔の哲学者が言ったように、どれほどの反対を受け入れられるかというのは天賦の才能であろう。 そして、その意味でデュリナーこそは最大の天才なのかもしれない。 その身にまとった黒い衣装のように、彼の周りには反駁が絶えなかった。 自ら求めた信仰ではないのに、彼は信仰と反抗の対象となり、支持と攻撃の対象となった。 彼は人気者ではなかったが、欠く事のできない人物であった。 彼は死ぬまで己の信じた道を進み続け、人に理解してもらえるかどうかは気にかけなかった。 彼の生涯と死とは、彼の遺髪を継ごうとする才能ある者達への警告と言えるものであろう。 明るく輝く蝋燭ほど、早く燃え尽きる蝋燭なのだ。 全ての才能ある狂人達よ、功労に満ちた一生は高くつくが、それを恐れてはならない、 そのことを忘れないでほしい。

 デュリナーは生涯身にまとっていた衣装のように、闇の中に死した。 その生涯は満たされることは無かったが、決して否定されるようなものではないのだ。

 もう彼には会えないのだ。」
Ω



Roget/Spinward Marches                  231-1116
 傭兵であり、かつてはダリアン(Darrian)のエリート部隊のメンバーであった フターレフトイ(Htarlehtoir)氏が、本日、ロジェット(Roget)を共同統治する 4大部族の1つであるフェイフチウセア(Feiftiusea)の "ko"(部族指導者)に 任じられました。

 同族はアスランと人間の両方を含む珍しい部族であり、 フターレフトイは4大部族の中で始めて部族指導者となる人間です。

【訳注】
 メガトラベラーでは、アスランのデネブ侵攻はノリスの頭痛の種でした。
Ω



Sacnoth/Spinward Marches                                       244-1116
 本日、サクノス大学は、アスランのアーティファクト(artifact)を 収集するための基金を募ると発表しました。 アピールののリーダーであるエルク=ラグナルソドティール博士(Professor Elke Ragnarsdottir)は、 「残念なことですが、大学当局も政府も基金に対して熱心とは言い難いのです。 我々は直接大衆に訴えるしかありません。」と話しています。

 博士はこう続けました。 「こういったアーティファクトは非常に重要なものです。アスラン人が従来スピンワードマーチへ 到達したと言われていた時期よりもずっと前にミスリルのようなコアワードへ広がっていたことを示す 証拠になるかもしれないのです。 アーティファクトを調べるにはまさに絶好の機会なのですが、調査は科学的に行なわなくてはならず、 そのために一番の方法は、大学がそれらを所有することなのです。」

 問題のアーティファクトは1106年にミスリルで発見されたもので、 それ以来コレクターの所有物でした。現在セリにかけられています。

 大学の他に、ダリアン政府とアスラン商人がセリに参加していると思われます。ダリアン大使館は、 ダリアン政府がアーティファクトを買おうとする理由についての質問への回答を拒んでいます。

 アーティファクトを入手できなかった場合には、博士はその基金でミスリルへ調査団を派遣して 別のアイテムの発見を試みる計画です。

【訳注】
 ミスリルはClassicTravellerのシナリオ「ミスリルの使命」に出てきた星です。
Ω



Dlan/Ilelish (1021-A8D1ADE-G)                  244-1116
 前イレリシュ大公の弟である、フタラ=アストリン=イレシアン宙域提督 (Sector Admiral Hutara Astrin Ilethian)は、現職を辞すると発表しました。 新たに任命された補佐官タダシ=コナハト=ハルトムシロ中尉 (Lieutenant Tadashi Conacht hault-Musillo)が読み上げた短いプレスリリースによると、 提督は、姪が彼女の父親の後を継いで大公に任じられたのに応じて 一族の所領と家業に専念するため現職を辞するのだとのことです。

 提督の声明では、提督の姪は政府の仕事で多忙になるので、イレシアン家の様々な役割を 適切にこなすために必要な時間をとることができなくなるだろう、と述べています。

 なぜ提督自身が発表の席に姿を現さないのかと問われた中尉は、 提督がここ数日体調を崩しており、順調に回復しつつあるが、公衆の前に姿を現すような ことをすれば回復が遅れるだろうと主治医が考えているからだ、と述べました。
Ω



Dlan/Ilelish (1021-A8D1ADE-G)                  245-1116
 昨晩、ゴールデンタイム中に娯楽番組が再放送ばかり流していたことをドラン市民は 非常に不思議に思っていましたが、その理由がわかりました。 何者かが昨晩の放映枠2時間分を予約していたのが、一週間ほど前になって突然キャンセルを かけたのです。何のための予約だったのかは分かっていません。

 ドランの放送省は公式の声明を出していませんが、同省のとある高官はこう語っています。 「数百万クレジットもの額だよ。一年も前から予約していて銀行経由で支払いもすませていた。 で、先週になって予約をキャンセルするから好きな番組を流していいと言ってきたんだ。 どこかにその枠を売り出すには遅すぎたので、各局のマネージャーの判断に任せたんだ。」

 現地の娯楽産業の関係者の間には様々な噂が飛び交っています。 新しいホロフィルム技術を使おうとして間に合わなかったというものから、大規模な(金のかかる) 冗談だったのだというものまで様々です。 非常に重要な速報を告げるためのものだったという噂もありますが、 そこまでする速報とは何かということについて納得のいく説明はありません。

【訳注】
 ここで「昨晩」というのは、244-1116になります。 メガトラベラーの世界では、この日、デュリナーがドランで皇位継承宣言を公式発表しています。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                  262-1116
 帝国調査委員会の1ヶ月に渡る徹底的な調査にもかかわらず、 113-1116におきたデュリナー大公の私船爆発事件については、 大公閣下が爆発で死亡したのかのみならず、当該船に乗船していたのかどうかも分からないままです。 公式記録では大公閣下はいまでも「行方不明。死亡と推定される」とされています。 爆発は事故ではなかったという主張も有力で、今のところ唯一の結論となっています。

 「サーゴンの乗組員からは、大公とスタッフは船に乗ったという証言を得ている。」 調査委員会筋のある人物は述べています。 「しかし、その痕跡はない。大公の痕跡は何もないのだ」 複数の乗組員の証言によると、デュリナー大公の旗艦である巡洋艦サーゴンが小艦発進させたとき、 小艦には通常のクルー2名に加えて、水先案内人、デュリナー大公、顧問団14名、ボディーカード3名、 各人用の荷物を積載していたとのことです。 爆発は非常に強力だったので、五体満足な遺体は一つもなく、DNA鑑定やその他の証拠からも 19人の乗客のうち16人までしか身元が判明していません。

 「破損パターンから見ると、3つの別々の爆発が同時に起っており、 乗客区画を完全に破壊するように計算されていた。」匿名の情報筋は伝えています。 「爆発は全て、通常は荷物が置かれている位置で起きたと突き止められている。」 しかしながら、デュリナー大公自身の命令で、荷物の積み込みはボディーガードの監視下で行われており、 更に、警護スタッフが荷物の積み込みを監視し出発まで見届けることになっています。 この命令が守られていると仮定すると、少なくとも一人の犯人は犠牲者と運命をともにしたことになります。

 匿名の情報筋は、調査委員会はいまだにデュリナー大公が爆破の目標だったかどうか確信を 持てていないのだと強調しています。ただ、「この点について言えば、それが本命なんじゃないか」 と語っています。
Ω



Dlan/Ilelish (1021-A8D1ADE-G)                  265-1116
 ドランの官庁街の中心で始まったちょっとした応酬が、警官隊と現地住民との深刻な対立に エスカレートしています。大規模な群衆が帝国海軍がデュリナー大公の死にまつわる諸事情について 隠しごとをしていると抗議しています。彼等は無許可で集会を開いており、解散命令に対して 非常に敵対的な態度をとっています。

 600人以上の暴徒が帝国海軍や偵察局の事務所、日程局(Office of Calendar Compliance)などに 略奪を加えています。これらはダウンタウンにある帝国の事務所が入ったビルの中にあります。 現地警察と管区警察は、非致傷性の暴徒鎮圧装備を活用して直ちに群衆を解散させました。 16人(警官を含まず)が現地の病院で手当てを受けたあと退院しています。

 破壊活動は全く偶然のものでした。海軍当局が一番酷い被害を受けましたが、なかでも 広報局とリクルートセンターが最大の被害を被りました。 暴動の際に現場にいたのは、一般の事務員だけでした。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                  270-1116
 ストレフォン皇帝の甥であるルカン=アルカリコイ皇太子(Prince Lucan Alkhalikoi)は本日、 兄のヴァリアン皇太子を見習って帝国内の旅行に出ると発表しました。

 「兄と私は一緒に帝国内を回ろうとよく話し合ったものだ。」と皇太子は語りました。 「でも、細かいことまでは決められなかった。そして、兄は今年、一足先に一人で旅立ってしまった。 私は個人的な理由でキャピタルに残されたような気がした。でも、私も、最近決心したのだが、 帝国についてもっと詳しく知るべきだと思う。兄とは違うやりかたにはなるけれど」

 ルカン皇太子は続けて、旅の計画は固まっていないが、旅程は公開するつもりだ、と述べました。 出発は000−1117の大公任命式の後まで延ばすつもりであることを確認しました。 皇族を代表して式典に出席するためです。

 皇帝陛下は甥の決定に対しては公式のコメントを発表していませんが、皇室筋によると、 陛下は決定を認められるだろうとのことです。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                  282-1116
 一等通信士ガニ=リイシャ(Commo Tech First Class Gani Riisha)氏は、なかなか帝国海軍から 解放してもらえませんでした。ガニ=リイシャはデュリナー大公の旗艦サーゴン号の乗組員の一人 であり、かれの職務は、何らかの理由で、131-1116に起きた大公他の爆殺事件の調査に深く関係が あると思われています。

 「本当にしつこく質問されたよ」リイシャ氏は語りました。「小艇が発進したとき、私が ブリッジで勤務中だったからだと思うよ。通信記録とか他の公式記録を出せと言われるとは思って いたけれど、なんだって、制服やら私品までなんだろう? 数日で開放はしてくれたし、 服とかの代わりは気前良くくれたけど、返して欲しい私品がたくさんあったんだ。 でも、いつ返してくれるのかもおしえてくれないんだ。」

 ガニ氏だけではありません。サーゴン号のほとんどの乗組員(とその持ち物)は解放されましたが、 旗艦自体、いくつかの私品、そして乗組員のうち3名はいまだに帝国海軍の厳重な管理下に おかれています。

 帝国海軍広報局は、私品と何人かの乗組員は現在行っている調査のために必要なものであること、 乗組員は容疑者ではないこと、以外のコメントを拒否しています。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                  289-1116
 帝国海軍は、131-1116に起きたデュリナー大公の爆死事件について、いくつかのメモを発表しました。 メモの中身は、小艇と星系内交通局との交信記録と、小艇のフライトレコーダーのデータの抜粋です。

 小艇の交通局への最後の返事は 13:22:34-131:1116 のもので、小艇のパイロットがコース変更を承認、 実行したときのものです。そのすぐ後(13:39:48-131-1116)に、交通局はコースの修正を要求しましたが、 小艇は反応しませんでした。小艇の航法トランスポンダーは 13:41:06-131-1116 に送信を停止しており、 その数秒後には、フライトレコーダーと各種機器類との接続が切断されています。 ほぼ同時刻に、同エリアにいた多数の船舶が小艇からのものと思われる閃光を報告しています。

 ともかく、公表されたデータは、同時多発的な爆発が小艇を破壊し、乗員を瞬時に殺傷したという 海軍の報告を裏づけるものです。小艇のコクピットのボイスレコーダーについての質問に対して、 海軍スポークスマンは、機器類がひどく破損しており、現在復元作業中である、と答えました。
Ω



Capital/Core (2118-A586A98-F)                  289-1116
 スピンワードマーチ宙域、ルーニオン領域にあるガスジャイアント、プリスティ(Plistii)では、 341-1115に始まった振動が続いており、惑星の一つであるクイル(Quiru)の住民に不安を与えています。 3200名の住民のパニックは、輸送会社の搬入出局のすばやい行動によって回避されました。 局は、振動の数時間前に情報を受け取ると、振動の発生に合わせて待避演習を行ったのです。

 「全住民を緊急脱出艇が見える場所に集めて、何が起きているか説明したのです」同社の スポークスマンは語りました。「全員に有給休暇を与えた上で、ダンスミュージックを流したり、 食事を用意したりしました。一種の休日ですね。事態の悪化がはっきりしてきたので、 全員を脱出艇に移動させ、数時間で脱出に成功しました。」

 詳細は不明ですが、この事件はガスジャイアント表面で発生した大規模な嵐の前線のようなものか、 あるいは、ガスジャイアント内部深くの液体水素核で起きたガス振の一種ではないかと思われます。 同社では、今後もガスジャイアントの監視を続けていますが、いままでのところ、数回の小さな 余震の他には何もおこっていないようです。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                  292-1116
 TNSの調査によりますと、帝国海軍情報部はイシス=アレポ=イレシアン女史(Lady Isis Arepo Ilethian) 暗殺計画を阻止したようです。有力筋の情報によりますと、キャピタル及びセクター内での一連の 逮捕劇は、コアセクターにおいて長期にわたり行われてきた秘密のテロ対策作戦の結実とのことです。 同筋によれば、暗殺計画の目的は、女史暗殺をストレフォン皇帝の責任であると煽ることで イレリシュ領での反帝国活動を活発化させることだったことのようです。

 海軍のスポークスマンはTNSの報道内容についてのコメントを拒否しており、 コアセクターあるいは他の場所での秘密のテロ対策作戦の存在についてもノーコメントとしか答えていません。 同スポークスマンは、イシス女史もノリス大公も海軍に護衛されてキャピタルまで来訪されており、 スケジュールの詳細や旅程は公開されないと述べています。
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Rhylanor/Spinward Marches                   324-1116
 帝国海軍は本日、星域治安機関ならびに一般市民に対して、 ミゲル=カシミル(Miguel Casimir)に注意するように警告を発しました。 カシミル=クラーク(Casimir Clarke)又はミゲル=クラーク(Miguel Claekr) としても知られており、身分詐称、窃盗、海賊行為、殺人などを含む 様々な犯罪により手配されている人物です。

 帝国海軍のマイルズ=クラン中佐(Commander Miles Cullan)は、 「カシミル - あるいは他の名を名乗っているかもしれない - が、 厳重な監視下にあった某刑務所から脱走した。その際、二人の警備員を殺害している。 彼はおそらく、政府に迫害されているのでかくまってほしいと言って市民をだまそうとするだろう。 だまされてはいけない。彼は邪悪なケダモノなのだ。」と述べています。

 中佐の説明によりますと、カシミルが海賊行為を行なった前科があるため、 海軍が捜査の指揮をとるように求められたのだとのことです。 更に続けて、逃亡犯が以前に逃げ出したときには 「自分は帝国研究基地の研究員である。古代種族の遺品の試験を通じて 画期的なエネルギー生成技術を開発したが、その研究を潰そうとする 帝国とメガコーポレーションとに追われている。」という話をしたことを紹介しました。 「カシミルは同じ手を使うかもしれないが、彼の話には一片の真実も含まれてはいない」 とクラン中佐は語っています。
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Romarr/Spinward Marches                   331-1116
 ロマール(Romarr)の統治評議会(ruling council)は、本日、 スピンワードスパイス&スピリッツ社(Spinward Spice & Sprits LIC)に対して 250トンの粉末スパイスの輸出への税金及び関税を免除することを認可しました。

 この措置により、SSS社は競争相手よりも安く販売することが可能になります。 問題の企業の倒産を防ぐためのものと思われます。

 同社代表のマーク=スペンサー船長(Captain Mark Spencer)は、贈収賄や情実などを否定し、 税金納入延期を含むビジネスプランを評議会に提出しそれが認められたのだと述べました。

 船荷がイハトイ(ihatei)に略奪される危険はないのかとの問いに対して スペンサー氏は、SSS社は保安要員を増員していると応えています。
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Nusku/Sol                  351-1116
 ヌスク侯爵(the Marquis of Nusku)からの要望を受けて、 惑星ドゥマ(Duma)はニューコディアク島の考古学発掘場への保護軍派遣を要請しました。 科学者チームとの連絡が途絶えた民間人が閉じ込められており、 島への上陸や接近も困難な状態です。

 ドゥマのスポークスマン、イアン=ジレマ(Ian Direma)氏は、 侯爵が収集した情報からは、考古学的遺品を略奪しようとする 陰謀が企てられていた兆候が見られる、と語っています。 より詳細な情報を求められると、ジレマ氏は、 ユシチェンコ侯爵の事務所を取材するようにと述べました。 侯爵からのコメントは得られていません。

 ニューコディアク島には星間戦争時代のテラ(Terran)側の小規模な 指揮施設が置かれていたことが知られています。 ラインハルト基金(The Reinhardt Foundation)は、ここ3年ほど 同地の発掘を続けていますが、興味深い発見があったというような発表はありません。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                  354-1116
 イシス=アレポ=イレシアン女史(Lady Isis Arepo Ilethian)と リジャイナ伯ノリス公爵(Duke Norris of Regina)が本日キャピタル星系に到着されました。

 TNSの調査によりますと、両艦隊は行程の途中のある地点で合流しており、実際には少し前に コアセクターに到着していたものの保安上の理由でしばらく待機していたようです。

 来週、イシス女史がイレリシュ大公に、ノリス公爵がデネブ大公に、それぞれ公式に任命される 式典が予定されており、記者会見はその直前に行われる予定です。
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Capital/Core (2118-A586A98-F)                  356-1116 
 帝国海軍は数ヶ月にわたる慎重な検討を終え、デュリナー大公の事件についての調査報告を発表しました。 報告書は、デュリナー大公が131-1116に乗船中の小艇が爆発した際に死亡したと結論づけています。 更に調査官の意見として、爆発は意図的なものであり、何者かによる暗殺であると述べています。

 調査団は遺品を発見することはできませんでしたが、残骸中から回収された細胞組織から得られた DNAがデュリナー大公のものであると認定されました。報告書には更に、一名以上の暗殺者が 爆発で死亡していること、それが覚悟の上の自殺的行為であったのかどうかは分からないこと、 が結論として述べられています。

 しかし、デュリナー大公のものと認定されたDNAが大公の体からのものなのか、 船荷中の治療用ストックからのものなのかについては、調査団内部でも意見が分かれていたと、 調査団に近い筋は述べています。(高位の貴族は、自らの体組織をもとにした医療用臓器をもって 旅行することがよくありますが、デュリナー大公がそうであったかどうかは定かではありません。)

 報告書の全文は昨日皇帝陛下に上奏されました。デュリナー大公の娘であり後継者でもある イシス女史(Lady Isis)に渡されたあとで、一般に公開される予定です。
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Capital/Core                                                   357-1116 
 帝国司法局(the Imperial Ministry of Justice)筋によりますと、 デュリナー大公(Archduke Dulinor)暗殺犯についての公式の捜査は 海軍、偵察局、司法局、他から集めた特務機関によって行なわれることになるそうです。 構成メンバーの詳細は明らかではありませんが、ほぼ無制限の調査権限を持ち、 上記メンバーに加えて各種機関からもトップクラスの調査官が送り込まれる模様です。 特務機関は皇帝に直接報告を行なう予定です。 既に、131-1116に起きたデュリナー大公の個人用小挺が爆発して 大公と乗員が死亡した事件についての、海軍の調査を基に任務を開始しています。
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Aristotle/Solomani Rim (1740-A269985-E)                          360-1116
 本日、ソロマニ連邦海軍は、4年毎に行っている「スイフトリトリビューション24("SWIFT RETRIBUTION XXIV")」 準備演習の終了を発表しました。 「ジェミニ星域における民間交通は、安全に通常体制に復帰した」とドアン海軍基地(Doan Naval Base)の 広報担当官であるイグナシー=アスジクロルコミッショナー(Commissioner Ignacy Aszykkrol)は語っています。 「この演習に伴う行動によって色々と不便なことが起きているのは承知している。 しかし、自由を得るためには不断の警戒がかかせないのだ」 コミッショナーは演習の内容や参加部隊などについてのコメントは拒否しており、 「演習には完全に満足しており、充分な訓練を行い完全な成功裏に終わった」と述べるにとどまっています。

 この発表を受けて、ロンドンのロイド協会とトラベラー協会は共同声明を発表し、 060-1116にジェミニ星域に出された星域全体へのアンバーゾーン指定を解除しました。
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Capital/Core                  364-1116
 帝国海軍の結論とは逆に、デュリナー大公がまだ生きていると考える人がいます。 帝国裁判所(the Ministry of Justice)によると、 大公が生きているという報告は事件直後からあったそうです。 しかし、その大半は調査官の簡単な調査によって否定されています。

 匿名筋によれば、「デュリナーを見た」という数千件の報告が海軍に寄せられ、 30人近くの捜査員がその確認にあたったとのことです。 どの報告も物証に乏しいものですが、 デュリナーがサーゴン号の爆発を生き延びたとか、最初から乗っていなかったとかの 噂が減る兆候はありません。

 「多くの人が、前大公に似ている人をみかけると、想像力を暴走させてしまうのです。」 と匿名筋は言います。

 事実、「目撃」報告は数パーセク離れた場所で同時に起きています。 どんなに突飛な報告でも調査の対象にはなるが、全て時間と資源のムダに終わっているのだ、 と同筋は我々に語ってくれました。

【訳注】
 メガトラベラーの世界で、帝国中でストレフォン皇帝が生き延びているという噂がありました。
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Lanth/Spinward Marches (1719-A879533-B)                          365-1116
 帝国調査局は、10000トン級宇宙船サンダンス号(Sundance)との連絡が完全に絶えたと発表しました。 サンダンス号はアルモライ社(Al Morai)所属のサンフェア級(Sunfarer)高速豪華客船であり、 リジャイナ(Regina)からモーラ(Mora)への航海中でしたが、118-1114に到着を予定していた ランス(Lanth)に現れませんでした。 同船が110-1114にガンディ/スピンワードマーチ(Ghandi/Spinward Marches)を出発したときには、 3084人の乗客(うち、2054人は冷凍睡眠中)と557人の乗員、それに419排水素トンの貨物を積んでいました。 公式には「原因不明;事故と推測される」と記録されます。

 この決定により、サンダンス号の乗員乗客の近親者との和解に道が開かれました。 アルモライ社側は、帝国大調査(Imperial Grand Survey)から、申し分の無い安全率の数値と優れた運行記録とを引用して 整備不良や不純燃料の使用が船の喪失につながったとの主張を否定しています。
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Capital/Core                  365-1116
 名前を出さないという条件のもとで、ある退役偵察局員はルイ=デ=バシエ大佐 (Colonel Ruys de Bassier)が主張する「ゾダーン連邦内にはまだ戦争捕虜が残っている」という内容には 一片の真実が含まれていることを認めました。しかし「彼らは自分の意思で残っているのだ」と彼は言います。

 「総括からまとめるつもりはないが、どんな戦争であっても不思議としか言いようのない行動を する人はいるのであり、故郷に帰るのを躊躇したりするものだ。 戦いの混沌の中に新しい自分を見出したり、新しい場所が気に入ってしまい離れられなくなったり。」 退役局員は反逆の罪を負う帝国市民がいると言いかけて話を一度止め、そして付け加えました。。 「帝国情報局は、第五次辺境戦争時に帝国軍内にゾダーンのシンパがある程度いたことを知っている。 それだけでも相当な数になるだろう。」

 退役局員は「ゾダーンが戦争が終わってから大分経つにもかかわらず多くの戦争捕虜を抱えている理由を 考えてもあまり意味はあるまい。病的な妄想に基づいた陰謀やら諜報やらの物語をつむぐのもいいが、 そんなものは大抵安っぽいアクション映画や冒険映画にすぎないのだよ。」

【訳注】
 どんな戦争であれ、こういう話は珍しくありません。
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Capital/Core                  365-1116
 前帝国陸軍情報部のルイ=デ=バシエ(Ruy de Bassier)大佐は、本日、 ゾダーン連邦が第四次および第五次辺境戦争時に捕らえた戦争捕虜の多くを抱え込んでいるのだと いう発表を行いました。デ=バシエ大佐は、ごく最近「良心上の問題」という文言の引用を最後に 帝国陸軍を離れました。

 本日、急遽設定された記者会見でデ=バシエ大佐は自らの主張を 「多くの戦友達がゾダーンの収容所の中で解放を待っていることを示す証拠が山のようにある。 これが文明人の振舞とはお笑い草だ。私は、もう黙ってはいられない。」と述べました。

 デ=バシエ大佐は、2000人から10000人程度の帝国市民がゾダーン連邦内の多くの場所に 囚われているが、そのうちの7箇所については「かなりはっきりと分かっている」と主張しています。 大佐は、どのようにしてそれが分かったかを明かすことについては拒否しています。

 帝国軍部は、これらの主張についてのコメントを拒否しています。

 ゾダーン連邦のスポークスマンは、これらの主張を「滑稽かつ嘆かわしいことだ。 平和が続くことを望まぬものの行動の一つだろう」と言っていますが、 詳細なコメントを述べることは拒否しています。
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Capital/Core                  365-1116
 帝国親衛隊指揮官ムエニ=アラプ=ルタン将軍(General Mueni Arap Rutan)は、 ムルナス=デアンジェロ大佐(Colonel Murnas De'Angelo)を 帝国親衛隊イレリシュ連隊(Ilelish Regiment of the Imperial Guard)の指揮官に任命したと発表しました。 デアンジェロ大佐は、以前に帝国親衛隊アンタレス連隊幹部仕官を勤めており、 今回の任命によって、年初のヒロシ=エネラ大佐(Colonel Hiroshi Enera)の引退によって引き起こされた 人事上の空白がようやく埋められたことになります。 同連隊はルタン将軍の直接指揮下でしのいできていました。

 イレリシュ連隊には、年初の急な引退によってできた人事上の空位がまだ3箇所残っていますが、 ルタン将軍もデアンジェロ大佐も今後の見通しについてはコメントを避けています。
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Capital/Core                  365-1116
 本日発表された短信で、ストレフォン皇帝の甥であるルカン皇太子(Prince Lucan)は 帝国内の旅行に出る予定を変更することにしたと発表しました。

 「帝国海軍アカデミーへの応募が認められた。卒業後の次の期間は仕官として勤めるつもりだ。」 と彼は語っています。ルカン皇太子は帝国内周遊に出たいという意思を表明するのが早すぎた、 よく考えてみると兄のヴァリアン(Varian)の真似をするようなことをしたいわけではないのだ、 と説明しています。「人はみな自分の道を自分で選ぶべきだと教えられてきた。 前回の決断は勇み足だったということに気づいたのだ」とルカン皇太子は述べました。

 ストレフォン皇帝は、甥の決断について、ルカンの意思を尊重するというコメントのみを発表しました。
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Antares/Antares                  365-1116
 セリセ(Cerise)の大公用会見場(archducal station)で行われた合同会見において、 ブルズク大公(Archduke Brzk)とアンタレス宙域の星間神聖教会(Chuch of the Stellar Divinity)長 アドゥカー=シルシ(Adkhar Shirushi)の両名は「ジェスタの星」(the Star of Jyestha)を 帝国中に巡回展示してまわる予定であると発表しました。 ジェスタの星は、第一帝国期に同教会を設立したジェスタ=イェルビッド(Jyestha Yerubid)の 持ち物だったと信じられている聖遺物です。 帝国内には同種の信仰を持つ独立系の教会も多数あり、アンタレス教会の今回の動きは大きな影響を与えそうです。

 巡回の旅程やスケジュールは未決定ですが、ブルズク大公もシルシ教会長も 皇帝の即位50周年記念(Golden Jubilee)式典期間中には、キャピタルに行くだろうと述べています。
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Jesedipere/Spinward Marches                  365-1116
 反ヴァルグルグループ、スペリオリティ(Superioriti)の小さな集団が スピンワードマーチの寂れた星系で蜂起しました。 ここ10年程、ジェセディパー(Jesedipere)には、クフォルツェング海賊団(Kforuzeng corsair band) の略奪から逃れたヴァルグル人難民が多数逃げ込んでいました。 同星系には統一中央政府が無いため、元々の人類居住者と新参ヴァルグル人との間では争いが絶えませんでした。 スペリオリティの蜂起により状況の悪化は避けられません。

 現地の偵察局司令官ナンダ=テイス(Nanda Theiss)氏がグループ間の調停役に立とうとしましたが、 効果はあがっていません。

 彼女は「状況は悪化の一途を辿っており、放置すれば大規模な暴力沙汰になる危険が高い」と述べています。
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Capital/Core                  365-1116
 帝国海軍は、今年の始めに一等通信士ガニ=リシャ(Commo Tech First Class Gani Riisha)から 接収した私物をようやく返還しました。

 リシャは131-1116にはサーゴン号(Sargon)のブリッジに勤務していました。 同艦は、デュリナー大公を乗せたまま爆発し、乗員全員が死亡しています。

 海軍はガニに対して、彼が受けた不便と私品のチェックとについて 簡単な謝罪の手紙を添えた以外は何の説明もしていません。

 「全部返してもらえたとは思う。が、なぜこんなに時間がかかったのかは 教えて貰えなかった。そこが気になっているのだが」とガニ氏は述べています。
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