ペンドラゴンに関するアドバイスなページ
ペンドラゴンはケイオシアム社の商標です。
"Pendragon is a trademark of Chaosium Inc."
先輩マスターから後輩マスターへアドバイスというか、なんと言うか。
まず、昔のRPGMの「三本の槍」の話を憶えている人、とりあえずあれは忘れてほしい。
理由は2つ。
一つはあれはかなり成長した騎士キャラクターを使っていること。
普通に遊んでいると栄誉点はせいぜいが4〜5千点程度である。
「三本の槍」のキャラクターのような栄誉点5桁のキャラクターなど、
少なくとも私は扱ったことはない。
(ちなみに、ランスロット卿が5万点、アーサー王が10万点である。)
もう一つは、実は、ペンドラゴンのシステムは、ロールよりもゲームの比率が高いこと。
特にいわゆる「成り切り型」なプレイをしようとすると破綻すること請け合いである。
感情・性格については、コンピュータの育成ゲームよろしく、「長期的に特定の方向性を目指す」
「目先の問題は今得意なもので解決する」という方針が必要となるのである。
次にルールブックの話をしよう。
ペンドラゴンのルールブックは350ページあり、全部読むのはなかなか大変。
もちろん、全部読めればそれに越したことはないのだが、なかなかそうもいかない。
ということで、最低限読むべき部分だが、
Game Mechanics (pp.146-184) (Winter Phase は後回しでいい)
Ideals and Passion (pp.192-206)
の2ヶ所である。簡単にまとめたものがハンドアウトのページにあるので利用して欲しい。
ペンドラゴンは他のゲームからの流用ではなく、アーサー王伝説のための専用システムを
構築して使用しているので、システムをきちんと適用すればある程度の背景知識の不足は
カバーできる。アーサー王伝説については、当面は日本語の資料を参考にすればいい。
キャラクターは最初はサンプルのものを使えばいいだろう。
この時点で、下記のシナリオなりなんなりをざっとソロプレイしてみることを薦める。
やってみてから実感してもらってもいいのだが、ペンドラゴンのマスタリングの肝は、
「どのタイミングで性格/感情ロールをする/しないのか」
「感情ロールをどの程度厳密に採用するか」
の2点である。(「3つの槍…」を評価しない理由の一つは、所収のリプレイが、この点で
全く参考にならないからだ。)
まあやっていれば分かることだとは思うが、シナリオを読んだり作ったりするときに、
頭の片隅にでも置いておいてもらうといいだろう。
次はキャラメイク
Character Generation (pp.31-46)
である。もちろん、AdvancedとかFamilyとかは後回しだ。これもハンドアウトのページに
要約を置いておいたので参考にしてほしい。
あと、魔法と女性のルールは使わなくていいと思う。
というか、私も全然使っていないのでアドバイスできない。あしからず。
さて、これでとりあえずマスターできるようにはなったはずだ。
では、あなたが初めてマスターをするとして、どんなシナリオにすればよいだろうか?
基本ルールブックには、そのへんも書かれているので、いずれは読んでほしいが、
とりあえずとしては次のようなものでどうだろう?
- 騎士の日常:
狩り、馬上試合、叙勲儀式、などをルールに従ってやってみる。
性格ロールに失敗したら少々ペナルティを与える、という感じでやってみるといいだろう。
- ファンタジーRPGの基本は人助け:
良民を脅かす山賊、サクソン人、怪物、を退治する。
感情ロールを忘れないように。あこがれの姫君や主君からの依頼、憎むべきサクソン人の撃退、
などなどネタには困らないだろう。
- シナリオを読む:
真面目にシナリオを読むのがやはり楽である。
ショートシナリオが多いので、そういうのを拾ってくればいい。
まず、基本ルールブックの"Adventures(pp.315-320)"である。
p.316のShortForm(3分の1ページ)を読めば、基本プロットは分かるだろう。
読み終えたら、キャラクターシートを見て、どの技能/性格/感情が使われるか考えてみる。
次に、LongForm(約3ページ)を読む。普通のセッションなら、キャラメイクとルール説明と
このシナリオで充分一回分になるだろう。まあ、やってみることだ。
次に、基本ルールブックの"Short Adventures(pp.320-327)"。これには、英文で半ページほどの
ミニシナリオが多数(19本)列挙されている。少々英語が苦手でも1時間あれば読めるはずだ。
そのままやれば1つで2時間程度、適当に膨らませれば半日程度のシナリオになる。
フォーマット的にも、背景状況、問題、NPC、真相、解決案、栄誉、と統一されており、
このフォーマットは自分でネタを考えるときにも役にたつだろう。
更に、GreenKnightから出されている "Tales of Chivalry & Romance" というシナリオ集がある。
これが、騎士道やロマンスをペンドラゴンで扱うためのヒントに満ちた素晴らしいサプリメントである。
長短合わせて14個のシナリオが入って60ページと量も手頃なので、一読を強くお薦めする。
- ジレンマ:
公平さと慈悲深さはともに騎士の徳目とされるものだが、これが並び立たなかったら?
謙虚であることと勇敢であることは?
ウルティマ4というコンピュータRPGのキャラメイクは、その世界で美徳とされている
8つの徳の中で、どれを最も重視するかを選ぶというものだったが、あれをシナリオにするのである。
キリスト教の教えと衝突させたりすると、ヒストリカル(?)な面からも興味深いものになる。
- 英国文学:
あとは、英国文学からネタを持ってくるのである。童話風のものでもいいし、シェークスピアでもいい。
ペンドラゴンのシステムに載せやすいように修正を加えればOKである。
アーサー王伝説自体が英国文学の基本モチーフの一つなのだから、それほど難しくはない。
但し、ストーリーを追おうとしてはいけない。ストーリーの展開はPCに依存するからである。
設定を借りてくるのである。
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