Sorry, Japanese(MS-KANJI) only.
RPGゲーマー教養としてのSF映画
前口上
RPGを楽しく遊ぶためには、知識は多い程良い。
「知識ばっかりあったって駄目だ」という反論があるかもしれないが、
それは知識の使い方が悪いだけ。同じ程度に使いこなせるのであれば知識の量は多い方が良い。
だからといって全ての知識を得ることは時間的に不可能。
従って、「何を優先的に知ればいいのか?」という問題が生じてくる。
私の友人の一人(友人M)は香港映画やビクトリアンな映画が好きである。
相当数の映画を見に行っており、見所や参考になるところなどを教えてくれるありがたい人物である。
しかしながら、記憶力に乏しい私は彼のあげた映画のタイトルなどを全然覚えることが出来ない。
もちろん、全部をフォローするのも現実的ではない。
そこで「ゲーマー教養として香港映画やビクトリアン映画を見るとしたらどれを見るべきか?」と尋ねてみた。
しかし、返事は「一言で言うのは難しいねえ」というものだった。
考えてみれば当然で、焦点を当てるのがシーンなのか舞台なのかストーリーなのか出演者なのか、
あるいは、映画自体を扱うのか、いかにもな映画的演出というものをメタに扱うのか
などでで見るべきものは異なってくる。
「香港アクションシアター」を遊ぶためなのか、「シャドウラン」や「トーグ」を遊ぶためなのかによって見る映画は違ってくるというわけだ。
この話は確かに筋は通っている。が、たまたま放映されている映画を見るべきかどうかというのを判断するには使えなくて困るなあ、というのが私の感想だった。
しかしながら、同じことをSF映画について尋ねられたとき、私は適切に返事ができるだろうか?
というのを考えて作ったのが以下のリストである。
SFと称するRPGを遊ぶときに見ておいた方がいい、
恐らく作者がマスターやプレイヤーはこの映画は見ていることを期待しているだろう、
と私が思ったものである。
いわゆる大作・話題作が中心で、SFとして映画としての出来については議論のあるものも多いが、
引用されイメージの参考にされる、というのはやはりある程度知られているものが重要となるのも事実なのである。
なお、SF映画全般については、
などが参考になるだろう。
あなたのRPGライフの参考にしていただければ幸いだ。
とにかくこれは見ろ! 5本
スターウォーズ (Star Wars)
邪悪な帝国に対して立ち上がった反乱軍の活躍を描いたスペオペ。言わずと知れたSF映画の代表作であり知名度もナンバー1。現在までに4本作られている。1本目は必見、それ以外も見ておくことを強く薦める。オリジナル版でも良いが、「特別編」という再編集バージョンの方が綺麗なのでこちらをお奨めする。
登場人物、ストーリー、演出、台詞、などあらゆる部分が頻繁に引用される。
ヒーロー/アクション系のRPGにとどまらず、地味/シリアス系のSFRPGであっても、表現や演出にスターウォーズからの引用を用いることが少なくない。
「フォースのともにあらんことを」「ルーク、フォースを使うのだ!」
エイリアン (Alien)
未知の惑星で発見されたエイリアンが宇宙船の中で次々と乗員を襲っていくSFホラー。ギーガーデザインの独特のフォルムを持ったエイリアンのイメージは、その生態も含めて頻繁に引用される。
4作作られているが、1作目が必見。2作目は戦闘系RPGをやるなら必見。3作目以降はどうでもいい。
人気の少ない場所で何者かに襲われる、というイメージの典型。
ゴジラ
怪獣映画の元祖にして最高峰。見るべきは1954年版。他はどうでもいい。
前半の断片情報の提示部分、中盤の東京壊滅場面、最後のオキシジェンデストロイヤー、
そして隻眼マッドサイエンティスト芹沢博士など、繰り返し引用されているイメージが満載。
「あれが最後の一匹とは思えない」
ブレードランナー (Blade Runner)
近未来世界を背景に、脱走したレプリカント(人造人間)を追跡する刑事の物語。
色々とバージョンがあるが、ゲーマー教養的にはどれを見ても大差はない。
とにかく絵になるシーンが多く、「退廃した近未来」というものの基本イメージを決定づけたのはこの映画。
「4つくれ」「2つで充分ですよ」
ターミネーター(Terminator)
未来からやってきた無敵の殺人アンドロイドと人類の闘い。
ターミネータの描写は殺人ロボットや無感情なアンドロイドなどとして引用される。
全体としての出来は1作目が良いが、2作目登場の液体金属アンドロイドT−1000もしばしば引用されるので、1作目2作目の両方を見ておくことを薦める。
見ておくと得だろう もう5本
マトリックス(Matrix)
コンピュータに管理された世界を舞台に、その支配との闘いを描いたサイバーパンクスリラー。
リアルワールドとヴァーチャルワールドの組み合わせ方や、CM等でも流れた独特の香港風アクションが参考になる。純粋にアクションとして見ると既に古いのだそうだが、引用されるという点ではこの映画を見るのが良い。
ジュラシックパーク(Jurasic Park)
遺伝子工学によって恐竜を復活させ恐竜テーマパークを作るが、恐竜が暴走しパニックになる、というSFパニック映画。
パーク全体のイメージや、終盤のヴェロキラプトルとの闘いの場面などがよく引用される。
続編もあるが、良く引用されるのは1作目の方。
ロボコップ(RoboCop)
警察が企業化した世界でのサイボーグ警官の活躍を描いたSFアクション映画。
かなりグロい場面が多いが、そこは我慢。
戦闘サイボーグや戦闘ロボットの描写、操作された記憶の扱い、最後のオチ、などが引用されることが多い。何作も作られているが、1作目を見ておけばいい。
ET(E.T.)
地球外生命体と地球人の少年との交流を描いた映画。
「D&D」で遊んでいる場面が出てくるシーンを見ておけば話のタネになるし、
指先と指先をつきあわせるシーンや自転車で空を飛ぶシーンなどは引用度が高い。
いささか古びてしまったのは事実だが、この種の描写ではETがスタンダード。
ガメラ
空飛ぶ巨大亀が活躍する怪獣映画。
ゴジラ同様にシリーズ化されているが、ほとんどは見なくて良い。
見るべきは、GI、GIIなどと言われる平成ガメラ。
見事なリニューアルに成功しており、現代日本を舞台にして「怪獣だ!」とかやるときのスタンダードはこの映画である。
(1954年ゴジラは傑作だが、古いのも事実。)
その他のSF映画について
SF映画としては重要だが、ゲーマー教養的には優先度が低い映画もある。いくつか触れておこう。
2001年宇宙の旅
月面で発見した黒い直方体の正体を探るため木星に探検に行く、という事件をあつかった映画。
SF映画としてのみならず、映画というジャンルにおける最高傑作の一つ。
モノリスやHALなどは知っておくべきだが、それは映画を見なくても知ってさえいれば良い。
長い映画だし、派手でスピーディーなわけでもないので、退屈する人も多い。
が、一般教養としては、もちろん見ておくべきである。
バック トゥ ザ フューチャー
過去にタイムスリップしてしまった少年が、タイムパラドックスを回避し現代に帰るためにドタバタする様を描いたSFコメディ映画。
ただ、タイムパラドックスものは伏線や描写の妙、登場人物の慌て具合、などが楽しいのだが、タイムパラドックスねた自体があまりRPG向きではないのも事実。
未知との遭遇
巨大宇宙船に乗ってやってきた宇宙人との最初の遭遇を描いたファーストコンタクトSF。
社会現象としてのUFOについては、既に過去となってしまった描写ではあるが、
遭遇のために集う人たちや宇宙船のイメージ、音楽を使っての会話などは参考になる。
スタートレック
スタートレックは、映像ジャンルの中では最大のSFシリーズ(活字メディアならペリーローダン。)であり、様々な場面で頻繁に引用される。アメリカSF界においては「常識以前」のレベルである。
しかし、元がTVシリーズであり、映画はそれを前提として作られているため、単独で映画だけ見るのはあまり優先度が高くない。と言って、TVシリーズから厳選するにしても、4シリーズ合わせて600本あまりもあるため、いずれにしても結構な量になってしまう。
見る価値はあるが、優先しなくてもよい。
サンダーバード、ミステリーゾーン、Xファイル、バビロン5
マジンガーZ、ヤマト、ガンダム、ウルトラマン、仮面ライダー、エヴァンゲリオン
これらにも映画があるが、映画よりは元のTVシリーズを見る方が良い。
問題はスタートレック同様で、量が多いこと。傑作選のようなものを利用できればそれで良いが、詳しい友人に尋ねてみる方がよいだろう。見なくても話だけ聞けばすむようなエピソードや設定も多い。
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