過去の日記へ
9月1日(月)  夕食:おにぎり 積ん読:11+4冊

[tv]アカカミアリ

 テレビでアカカミアリの生態を紹介していた。 有毒で攻撃的な蟻で、米国南部に生息区域を広げており、 人や家畜を刺したり、農作物をあらしたりするのだそうだ。

 更に、どういうわけか(獲物と勘違いするから、という仮説がある。) 電気にむらがる傾向があり、 電線をかじったり、コンセントをショートさせたりする被害も後を絶たないとのこと。

 この蟻を、遺伝子操作して、サイバーパンクな世界に放り込むとかすると おもしろくなりそう。

[misc]核兵器破壊

 ハワイ大学の菅原寛孝教授が発表したアイディアで、 核兵器めがけてニュートリノビームを打ち込むと、 プルトニウムが小規模な爆発を起こし、深刻な被害なしに核兵器を無力化できるとのこと。

 英国の総消費電力に等しい電力が必要だし、 そもそもそれだけのニュートリノを生み出すために必要な加速器も桁違いのものになる という問題がある。 それに、汚染型核兵器 (核爆発を起こすのではなく、放射性物質をばらまくタイプ)には無力だから、 北朝鮮のような連中には効果無いことになる。

 でも、アイディアとしては面白い。 核動力が一般化した世界なら相手の動力を止めることもできるということだろうか。 (ジャイアントロボのシズマドライブ静止の核エネルギー版?)


9月2日(火)  夕食:そうめん 積ん読:12+4冊

[game]SCEの岡本CTOが退任

 プレスリリースはこちら

 岡本さんって技術部門のトップだったはずなんだが、 PSPやらPS3やらを控えているというのに大丈夫か?>SCE

[rpg]TNS

 更新。 ボーダーワールドで帝国の高官が不審死とのニュース。

[misc]研究費不正利用

 中西準子先生のページ(ここ)で、 問題点があったころどうだったか、 最近はどう変わってきたか、 を解説してくれている。

 先生の言う通りだとしたら、確かに甘えという指摘は否めないと思う。

[rpg]エンゼルギア

 はたのさんの紹介がこちら。 なんか、妙にわかりやすい。 公式ページよりも。

 実は、端から見捨てていて、 (まあ、いわゆる天羅系は私は苦手なんで、あまり手は出さないんですが。) まともな情報収集すらしていないんだけど、 とりあえず分かった気にはなれた。^^;


9月3日(水)  夕食:唐揚げ弁当 積ん読:12+4冊

[misc]内向き組織

 1ヶ月ほど前の新聞に載っていた話で、 自主性を持つ分権的組織において、 内向きの配慮に時間をとられて外向きにエネルギーを発揮できない例というのがあった。

 具体的には、こんな話である。

 一方で最初から内に籠もっている連中というのもいて (残念ながら、いやと言うほど見てきた。)、それはそれで困りもの。 どちらにしても、トップの役割は重大なのだねえ。

[comp]シスアド

 勤め先の規定で、情報処理技術者の試験を受けなくてはならなくなった。 で、システムアドミニストレータを受けることにして、 そのための参考書をつらつらと読み始めている。

 「シリアルバスはパラレルバスより遅い」とか 「QuickTimeはマルチメディアOS」とか、とまどう記述もあるが、 この辺はどうにでもなる。
 どうにもならないのがSQL。知らんぞ、こんなの。 妻の人によれば、知っている人にとっては楽勝問題らしいのだが、 私にとっては全くの謎呪文。なんとかせねば。


9月4日(木)  夕食:麻婆豆腐 積ん読:12+4冊

[game]中津良平

 ゲーム脳を信じている馬鹿の一人。 肯定したわけではないと言い訳するかもしれないが、

テレビゲームを「ゲーム脳」を生み出すとして悪者扱いするだけではなくて
などという文書を学会誌に出し(情報処理学会誌 vol.44 No.8 p.806)ておいて、 きちんとと否定しないのは既に犯罪的行為。
こうやってありもしない問題が既成事実と化すのだろう。

 ATRに いたことあるくせに、あんなのにだまされるとは情けない限りである。

[misc]水陸両用車

 記事はこちら

 軍用車よりはだいぶ安上がりのようで、 レジャー用もさることながら、性能によっては緊急用にもつかえるかもしれない。 ちなみに、お値段は1台約2700万円。


9月5日(金)  夕食:宴会 積ん読:11+4冊

[rpg]スクラップド・プリンセスRPG(黒田和人、富士見文庫)

 ソードワールドのルールをベースにして、同名のYA小説をRPG化したもの。

 まず、ゲームの運営方針の解説やシナリオの作り方が丁寧に紹介されているのに 好感が持てる。 文庫サイズということでチャート類が読みにくいが、 初級者にも親切な作りになっていると言える。 ただ初級者向けと思うと、スキルはちょっと多すぎ。 もうちょっとまとめて良かったと思う。

 で、システム。 魔法ルールと論争ルールが売りのようだが、実はどちらもどうということはない。 魔法ルールは、 発動時間がかかる(難易度を上げれば拙速に発動を試みることもできる)のと、 スロットを使うのがウリ。悪くはないが、まあそんなものかと。 論争ルールは、要するにふつうの戦闘ルールを論争と言い換えたもの。 このままだとまともに機能するかどうか不安だが、 多分、世界設定的にこういうので済むのだろう。

 実は、このゲームの真の重要点は戦闘態度、疲労ルール、負傷ルールにある。 戦闘態度のルールは戦闘時の本気度を表すもので、 例えば相手に致命的なダメージを与えないようにする戦闘態度で戦う、などのように使う。 で、相手より強い戦闘態度を取ると、自動的に長期疲労する。
 疲労ルールは、長期疲労がセッション中には回復しないというのが重要。 更に、この分だけ精神力の上限が下がってしまう。 精神力は論争時のヒットポイントなので、これが下がると不利。 自然と長期疲労するような行動は避けるようになるという ある種のセッションコントロールルールと言える。 但し、セッションの前半で大きなミスをするとずっとそれが祟るということにもなり、 プレイヤーによっては展開が遅くなるかもしれない。
 負傷ルールは、このゲームではいわゆる治療呪文が無く、 回復に非常に時間がかかり、かつ軽傷以上の負傷は行動にペナルティがつく、というもの。 無用な戦闘をさけるようにということになる。

 論争ルールが適切に動くのかどうかは分からないが、それ以外はまとまっていると思う。 但し、 PCが充分に強く、 それをセーブしながら見せ場を考えているというようにプレイしている分には良いが、 凝ったことをしようとしたときにはスパイラル的に状況が悪化していき 身動きがとれなくなるという可能性があると思う。 その辺に注意をして遊ぶ必要があるだろう。 つまり、そういうのを遊びたくなったのなら、別のゲームに移れということである。


9月6日(土)  夕食:焼き肉 積ん読:9+4冊

[game]機動戦士ガンダム めぐりあ宇宙(PS2)

 ガンダムの3Dシューティング。 強制スクロールと3D戦闘の組み合わせで、 流れの表現と空間的表現とを両立させようとしている。 最近のガンダムゲームとしては、ややよいというできか。

 で、お目当てはエースパイロット:アナベル・ガトーと ボールを使ったソーラーレイの組み立て。 ところが、ガトーは最初からは選べず。 ううむ、コウ・ウラキに興味は無いのだが……

 ミッションモードを3回ほど遊んだが、4勝、6勝、4勝、とまだまだな感じ。 というかうまく回避できないので被ダメージが大きくなりすぎているのだな。

[book]深海のパイロット 6500mの海底に何を見たか(藤崎慎吾/田代省三/藤岡換太郎、光文社新書)

 「しんかい2000」「しんかい6500」というのはどんな船で、 どんな仕事をしているのか、を紹介しようと言う意図で書かれた本とのこと。 確かに、一冊読み終えてみると、だいぶイメージがつかめるようになってきた。 メイン著者は、クリスタルサイレンスの藤崎慎吾。

 第一部のエピソード集がやはり面白い。 1本のマニピュレータしか使えない海底で結ばれたひもを解く話(p.110)、 この手の特殊環境で必ず問題になるトイレの話(pp.112-114)、 飽和潜水の際の不思議な感覚(pp.199-205)、など。 職人気質や競争意識の海底版というのももちろんあり、それらも紹介されている。
 同じパイロットでも、潜水艇を着る人と、潜水艇に乗る人とがいるというのも面白い。

 海底は視界が狭く探査システムも不充分。 そのため、ほんの20mも離れていれば、何かあっても気がつかないのだそうだ。 宇宙が予想以上に離れた長い距離、深海は予想以上に狭い距離、といったところだろうか。 一方で通信しようとすると数秒のラグが発生する(音波通信なので)というのは、 言われてみればその通りなのだが、ちょっと面白い。

 一方、2章、3章を読んでいて思ったのだが、 これらの章は深海探索への支持を訴えるという面が大きい。 しかし、「これでは支持は得られないだろうなあ」と。 言っていることの趣旨には賛同できるのだが、言い方はちょっと考えた方が良いと思う。 鼻持ちならないというか、ちょっとそういう印象を受けた。 これは宇宙関係でも同じではあるのだが、 より基本的な支持が小さいのだから、考えてほしい。 というか、趣旨を考えると(1章ではそういう印象は無かったので) 全部藤崎氏が書いた方が良かったのでは。

[game]FF-XI

 カザムからジュノに戻り、そこから徒歩でサンドリアに帰還。 次は経験値稼ぎパーティにでも入りたいところ。


9月7日(日)  夕食:ピザ 積ん読:9+4冊

[rpg]Bローズ

 RPGオフの日。会では、D&D(3.5)とBローズの2卓。 私は、ラックの高い友人MがマスターのBローズにプレイヤー参加。 大旗戦争直前が舞台で、私は収容所帰りのドワーフ。

 マジックイメージや魔法を使う機会がほとんど無かったのが残念だったが、 状況に応じたマスタリングの腕はさすが。

[rpg]セッションコントロール

 たいていのRPGにはセッションの流れをコントロールする枠組みがある。 枠組みはルールの場合もあるし、リソースの場合もあるし、 経験点の与え方ということもあるし、時間制限の場合もあるし、 シナリオの構造の場合もあるし、世界設定の場合もある。

 話の流れに何らかの枠組みを与えれば、 マスター、プレイヤー双方の思考の負担を軽減することができる。 負担の軽減は、スピードアップ、イージーミス削減、などによって余力を生み出す。 そうして生まれた余力はプレイの質を向上させることに繋がるだろう。 当然、枠組みには善し悪しがあるし、 目指すプレイスタイルへの適合性の高低や、 適用範囲の広狭もある。

 特定のプレイスタイルのみを信仰し、自分の現状を全面的に肯定するのであれば こういったものの見方は不要だろうが、 多少なりともセッションの向上を考えているのであれば、 この意識は不可欠なはずだ。

 マスターにせよプレイヤーにせよ得手不得手というものがあるが、 その一部は、意識的にせよ無意識的にせよ、 良い枠組みを会得しているかどうか、使いこなせるかどうか、 ということに関わるのだろう。


9月8日(月)  夕食:親子丼 積ん読:9+4冊

[magazine]SFマガジン 10月号

 特集は非英語圏SF。 ロシア、フランス、ドイツ、中国、スペイン(スペイン語圏)のそれぞれから短編、 併せてそれぞれの地域の最近の事情を紹介した解説が付いている。

 もちろん、 層の厚さ、裾野の広さに支えられた英語圏SFに直接互するというわけにはいかないが、 短編はなかなか面白かった。 お気に入りは、 「暴風監視官」(マルクス・ハマーシュミット)と 「或る王朝の最後、もしくはフェレットの博物誌」(アンヘリカ・ゴロディッシャー)。 後者はファンタジーに近いけど、一編を選んで勧めるとしたらゴロディッシャーかな。

[misc]IP電話

 そういえば、先日のBlaster騒動の時のIP電話ってどうなったんだろう。 特に問題が起こらなかったならそれはそれで目出度いことである。

 1988年のワーム事件の時には マシン管理者達が電話で必死に連絡を取っていたと言う。 今はまだ携帯電話という手があるが、 携帯もIP化したところでネットが塞がったら情報的に孤立してしまうことになる。 もちろん、充分に検討はされているのだろうけど。


9月9日(火)  夕食:ジンギスカン 積ん読:9+4冊

[misc]夕食

 結婚記念日ということで、妻の人とジンギスカンを食べに行く。 仕事が忙しくて時間がとれるかどうか分からなかったので、 直接行っても大丈夫そうなところということで。

 そういえば、しばらく行っていなかったよな、とか思いながら、 厚切りラムのジンギスカンをおいしくいただく。

[rpg]TNS

 更新。 エスペランスのヴェガ人と人類種族の戦争の続報だが、 ヴェガ人に重い症状をもたらす病気(ヴェガ風邪)が流行っているため、 ヴェガ人勢力の前進が止まったというニュース。 当然、生物兵器の疑いがかかるが、それには触れられず。


9月10日(水)  夕食:サラダパスタ 積ん読:9+4冊

[book]ガンダムと第二次世界大戦 〜かくしてジオン軍、ドイツ軍は戦い、敗れた(鈴木ドイツ、廣済堂出版)

 おそらく富野監督も「一年戦争」にリアリティを与える方便として、 神話としての第二次大戦のさまざまなディテールを借りてきたのだろう。
(解説:p.228の岡部いさく氏の文より)
 ジオンがナチスドイツをモデルにしていることはよく知られているが、 それを細かく対応付けて紹介した本。 著者の言を借りれば 「ミリタリーや歴史、社会学に重心を置いたエッセンスが詰まっている」とのこと。 両方知っている人には言わずもがなという内容なので、 一年戦争は知っているが第二次欧州大戦は詳しくないという人向けの入門に向いている。

 ちなみに、 「MS-05:III号37ミリ」、「MS-06F:III号50ミリ」、 「MS-06S:III号バリエーション」、「MS-07B:IV号」、 「MS-09:VI号」、「MS-14A:V号」、「MS-15:VK4501、VK3001」、 「MA-05:ヤクトパンター」などといった対応が示されている。 (VKはドイツの試作戦車。) モビルアーマーを駆逐戦車になぞらえる部分の解説は面白い。

 戦史本としてみると、 戦争を語る際の大原則「一つ前の戦争から始めよ」に従っていないのが気になる。 戦車の簡単な説明はあるのだが、 ヴェルサイユ条約の影響を考えない第二次欧州大戦史には多少の無理がある。 もちろん、これは一年戦争の前が設定されていないからで、 著者の能力のせいではなくコンセプトからくる限界ということになるだろう。
 あとは、枢軸軍の地中海戦略を無条件で肯定しているのもちょっとと思う。
 が、入門と思えば充分だろう。

 なお、本書で一番よいと思う記述は、

 ぼくたちはつい、 第二次世界大戦というだけで、古式騒然としたものをイメージしがちだ。 どうしてもノスタルジックなイメージがつくまとうからだろう。 だが、現実の兵士が戦っていた戦場は決してモノクロームなどではなかった。 オールカラーのリアルな戦場で、古式騒然とした武器ではなく、 最新兵器に搭乗して戦っていたのだ。
(あとがき、p.213より)
かな。この感覚がない歴史本は、どうしても浮薄になるから。


9月11日(木)  夕食:ハンバーガー 積ん読:8+4冊

[book]ファンタジービジネスのしかけかた あのハリー・ポッターがなぜ売れた(野上暁、講談社+α新書)

 ハリーポッターは出来の悪い小説だが、宣伝がうまかったので売れた。 日本のサブカル(アニメ、漫画、ゲーム)のパクリだ。 オリジナリティが無くわかりやすいので、簡単に読める。 と、まあ、おおむね書いてあるのはその程度。 (本書自体が、ハリー・ポッターの悪口を聞きたい人にとっては、 オリジナリティがなく分かりやすい本になっている。 著者はある意味で自分の理論に忠実である。)

 期待していたビジネスの話もほとんどなく、外れの本だった。 ハリーポッターの悪口が読みたいなら、どうぞ。 ただ、議論が浅い(データの集め方も恣意的で説得力は無い。)ので、 あまり役にはたたないけど。


9月12日(金)  夕食:ポテト巻き 積ん読:7+4冊

[tv]ネフェルティティ復活 Nefertiti Revealed(ディスカバリー・チャンネル、2003年)

 死者の書によれば、ミイラが破損してしまうと、 本人は生者の世界にも死者の世界にも行くことができなくなると言う。 王家の谷にはそんな破損したミイラが幾つか存在する。

 エジプト学者のジョアン・フレッチャー博士は、 そんな破損したミイラの一つがエジプト史上最も重要な王妃、 ネフェルティティのものだという結論に至り、 更に、 ネフェルティティと次王のセメンクカラーが同一人物ではないかとの仮説も提示する。 その検証の過程を追ったのがこの番組。

 ちなみに、ネフェルティティはツタンカーメンの継母にあたる人物。 彼女はイクナートン国王ととも、 当時アメン神を頂き権勢をふるっていたカルナック神殿の神官に対抗して、 テーベからアマルナへの遷都を実施したり、 アトン神を奉じる改革を行ったりしたとされる。 この改革は国内の混乱を引き起こしてしまったため、 おおむね元にもどされたとされている。

 番組では、ミイラ作成時の両手を組むポーズ(王にのみ認められたポーズ)や、 頭蓋骨からの復元図などを根拠に 博士の仮説がほぼ立証されたという立場をとっている。

 一方で、つい先日のことだが、 このミイラはネフェルティティではないという報道があった。 (ニュースはこちら。) この報道では、 ミイラに出産暦が無いこと、 当時の女性がピアスを開けていなかったはずであること などから、ネフェルティティ説を否定している。

 ということで、研究は続くわけですな。


9月13日(土)  夕食:チャーハン 積ん読:6+4冊

[book]ノルンの永い夢(平谷美樹、ハヤカワJコレクション)

 2001年秋、新世紀SF新人賞を受賞したばかりの作家・兜坂亮は、 新興出版社ハイネマン書房の時野から、数学者・本間鐡太郎をモデルにした 小説の執筆を依頼される。 第二次大戦下のドイツで消息を絶った本間は、高次元多胞体理論なる 独自の時空論に到達していたというのだ。(あらすじより)

 時空をコントロールし、それにより歴史に介入できるという設定なのは予想通り。 公安云々の部分は、登場人物を追い立てたり読者向け説明を語ったりする役回りなのだが、 あまりうまく行っていないような気がする。 でも、兜坂氏や本間氏の行状は面白く、 それらが大混乱の中に重なり合っていく最終盤は、止められない面白さがある。

 ただ、ある程度の歴史知識が無いと、終盤つらいかもしれない。 本書の中にももちろん説明はあるのだが、終盤スピードアップしながら読んでいる時に 「ええっと、これは正しいんだっけ?」とか考え出すと興が削がれるように思う。 そういう意味で、ちょっと人を選ぶ部分があるかもしれない。

 あと、新人作家兜坂亮の授賞式近辺での戸惑い振りは、平谷氏の実体験が元なのか、 取材した結果なのかは分からないが、愉快。

[tv]地球に好奇心 ナスカ地上絵の謎に迫る(NHK-BS2)

 山形大学の坂井正人助教授が唱える、ナスカ地上絵についての新説の紹介。 地上絵の配置理由を山と星の位置から考えようというもの。

 まず、チムー王国の神殿や王墓の配置が星と対応することを明らかにする。 次いでクスコを調査し、4つの神聖な山を結ぶ交点に太陽の神殿があることを確認。 この発想がナスカに使えるかどうかを検証していく。

 まずカワチ神殿が、黒い山と白い山が直角に見える場所に建てられている。 このカワチ神殿からナスカ平原内の白い山(人間の地上絵がある山)が見える。 この神殿と人間の地上絵のある山とを結ぶ線を折り返し線とすると、 動物系の地上絵と幾何模様系の地上絵とが左右対象になるのではないか、というのである。

 で、これが実際に折り返して重なるのであれば当然そう見せるはずだが、 それをやらないということは、重ならないということなのだろうな。

 あと面白かったのは、ナスカの伝承を紹介する部分で、 天の川の星のない部分に動物を見立てるというところ。 これが黒い地上絵を対応しているのではないかというのだ。 だとしたら例の「配置」が関連しないのはよくわからないけれど。 それに、地上絵と伝承とどちらが古いのかもはっきりしないし。 (地上絵は1500〜2000年前のもの)


9月14日(日)  夕食:冷奴、目玉焼き 積ん読5+4冊

[food]キル・フェ・ボン

 玉川高島屋に移転してしまったタルト屋のキル・フェ・ボンに行ってみた。 8日がオープンだったので、まだ第1週ということになる。

 店員さんとかは溝の口店から移った人がほとんどみたいで、 見たことある人たちがちらほら。 2ヶ月ぶりにタルトを堪能できました。 相変わらずおいしいですな。

[rpg]キャッスル・ファルケンシュタイン(マイク・ポンドスミス/訳:桂令夫、タルソニアンゲームズ/国際通信社)

 内容の紹介はこちらでも。 19世紀末の、我々の世界とはちょっと違ったニューヨーロッパを舞台にした スチーム・パンクRPG。

 システムはかなり簡単で、 決闘のルールや魔法ルールの詳細部分を含めても30ページ程度。 基本ルールだけならシステムを読む必要もないくらい。 (難易度設定事例集くらいは見ないとだめか。)

 このゲームの魅力は、 背景世界とそこから期待される大時代的なシナリオと台詞回しだろう。 本書は擬古文的な記述で書かれているが、 確かに大げさな表現と相性がよいのはこの書き方だろうな。
 ただ、それが逆にこのゲームのとっつきにくさに繋がっていると思う。 これだけの世界をかなりの程度把握していないと面白くないのではと見られかねない。 トラベラーなんかにも通じる話ではあるし、実際ある程度は事実である。 細かい事象というよりは、世界の雰囲気を押さえておかないといけない。

 ゲーム用の背景世界としてみると、ケーニヒスジークの戦いとそれを含む戦争は、 書かずにおいて、「起こりそうだ」とした方がよかったと思う。 なんか、ずっと背景世界を面白く読んできて、 終戦の部分を読んだところで満足しちゃったような気分になってしまったので。

 あと、シナリオ作成作法が手続き的に書かれているので、 ちゃんとした指導者がいるのであれば、 初心者のシナリオ作成トレーニング教材になるかもしれない。 「背景情報が多すぎるのではないか」との疑問を持つかもしれないが、 逆にそれだからこそ、思い付きではなく手順を踏む意味が出てこようというものだと思う。

[magazine]ロール&ロール 2号

 リプレイ特集とは言うものの、もともとリプレイは世にあふれているし、 リプレイの解説も、あまり新味はなし。 菊池たけしは上手だねえ、というくらいかな。
 シナリオが3本載っているのはよし。値段を考えれば充分だろう。
 クトゥルフの記事はC20の和訳が出るということで、skillとFeatのリストと 簡単なルール紹介。今のところたいした価値は無し。

 あと、トラベラーのリプレイが載っている(pp.90-95)。 マスターの思惑を吹っ飛ばす部分なんかはやたらにリアルなのだが、 ゲーム紹介記事としては良くない出来。 つまり、あまりトラベラーを知らない人がこれを読んでも、 多分プレイしたいとは思ってくれないだろう、ということ。
 何が資料で、プレイヤーは何をして、何が設定で、マスターが何をして、 という部分はトラベラー初心者が戸惑う部分なのだが、 そこの説明がおざなりなのも減点。 2ページのアンバーゾーンでも載せて、その紹介としてのリプレイを書くくらいしないと。

[rpg]TRAVELLER レフリースクリーン、ミサイル

 雷鳴社が出している新訳シリーズ の最新作。

 装丁はしっかりしていて、見易さも充分で、実用的なレフリースクリーンになっている。

 このスクリーンは非常に厚く、 プレイヤーからの罵声、怒声、サイコロ攻撃からレフリーの身を守り、 レフリーの用意したシナリオをプレイヤーが盗み見ることをも防いでくれます。
という身もふたも無い紹介が書いてあったりもする。^^;

 実際に遊んでいるなら買う価値はある。 が、それがどのくらいいるのやら。


9月15日(月)  夕食:秋刀魚 積ん読:3+4冊

[rpg]異能使い(平野和盛、ログイン)

 「異能」と呼ばれる特殊能力を持ったPCで、 「魔性」と呼ばれる悪役に対抗するRPG。

 システムは普通の出来で、2D6+修正値の上方ロール。 強いて言えば、予感・運命関係が特徴的と言えば言える。 背景世界も、現代日本ベース+怪異現象ということで、あって無きがごとし。

 背景世界は、

 世界観を説明するのが面倒くさいというだけで現代日本を舞台にしたり、 知識のある人に突っ込まれても流せるように、物理法則を無視する不思議な現象は すべて異能力で片してしまったり
(あとがき、より)
  ということで、分かってやっているのでそれはそれでよい。
 予感・運命関係のルールもありきたりといえばありきたりで、 運命を設定すること自体は経験値獲得条件なので、プレイヤーは設定を心がけるだろうが、 問題なのは、設定したからといってそれだけではプレイに反映しないところ。

 と書くとなにやらできの悪いゲームのようだが、そんなことはない。 少なくとも遊びやすくするように、分かりやすくするように 気を配ったルールブックにはなっている。 できの良い同人RPGと言えば、妥当な評価になるだろうか。 プロの作品のくせに同人以下のものが世の中にはたくさんあるのだ。

[magazine]ゲームジャーナル8号

 付録ゲームは、川中島と英仏百年戦争。 これが太平記のシステムを流用した姉妹ゲーム。 つまり、「南北朝争乱と川中島の戦いと英仏百年戦争は似たようなものだ」というわけだ。 (もちろん、デザイナーがそういっているのではない。念のため。)
 ただ、何が似ていて何が違うのかを考えるのには良い材料だと思う。

 記事で面白かったのは、「黄昏の騎士の時代」という戦術解説記事と 「虚構の計略・啄木鳥の計」。 後者は、信玄の啄木鳥の計が軍事的には異常な作戦であることを示し、 なぜそんな作戦が「甲陽軍艦」に創作されたのか、を情報・宣伝の視点から示している。

[book]疑似科学と科学の哲学(伊勢田哲治、名古屋大学出版会)

 科学哲学とは一言で言えば「科学とは何か?」を哲学の観点から答えようとするもの。 それを説明する材料として、疑似科学と科学の差は何かという問題 (境界設定問題、と言うそうだ。)を利用している。

 すごく面白いのだが、教科書に類するような本なので、 きちんと再読したいところ。 興味があるなら強くお奨めできることは述べておく。


9月16日(火)  夕食:割子蕎麦 積ん読:2+4冊

[rpg]TNS

 更新。 エウロパでの暴動のニュース。また、ソロマニ・リム地域で火種。

[magazine]軍事研究10月号

 特集は「襲撃される米兵と自衛隊のイラク派遣」ということで、 米軍がイラクの治安維持に苦労している話、という記事ももちろんあるのだが、 それ以上に、自衛隊にとって戦闘や戦争をどう位置づけるかという方に重心がある。 色々な記事があるのだが、混沌として難しいとひしひし。
 悪名高き空論「一挺なら良いが二挺はダメ」も出てくる。(p.58)

 あとは、石川氏の記事中に、北に忠誠を誓う馬鹿な韓国人の写真もでている。 ただし、これは嘲笑の対象にするのではなく、 他山の石としなければならない。 日本人の行動だって外から見れば……、ということは充分あるはずだ。

[rpg]出国ビザ20

 夏コミ用に作成したTraveller20用シナリオ「出国ビザ20」を http://www002.upp.so-net.ne.jp/traveller/rpg/dojinshi/2003Aug/ExitVisa20.htmlに置きました。

 色々フォーマットに無理があります(^^;)が、 テキストベースで欲しい等の要望がありましたら、御一報ください。


9月17日(水)  夕食: 積ん読:2+4冊

[game]チェスの世界選手権が24番勝負である理由

 情報処理学会ゲーム情報学研究報告No.10に 「ゲームの洗練法 ジャンケンを題材として」(柏木理志、他) という報告が載っている。
 ゲームの自由度(平均合法手数)をB、 時間(終了までの平均手数)をDとしたとき、 複雑さをBのD乗、 洗練度をsqrt(B)/Dで、表すという提案(飯田、他)があるが、 この洗練度を微調整してみようというもので、 報告自体は、「やってみました」というのに近い。

 ただ、面白い考察が付いていて、 「チェスの世界選手権が24番勝負であることに合理的理由がある」というのである。

 チェスの洗練度が約0.74であることは別途調査されている。 ここで、 チェスは引き分けが多いゲームなので、実力がほぼ均衡している場合は、 勝ち負け分けが1:1:1となるだろうと仮定する。 すると、24番勝負を1つのゲームとしてみたときの洗練度が約0.72になり、 23番や25番よりも0.74に近いのだそうだ。
 実際には、チェスの世界選手権レベルの試合では引き分けがもっと多いから、 この議論がそのまま適用できるとは思えないが、 面白い考察ではある。


9月18日(木)  夕食:鶏つくね 積ん読:2+4冊

[rpg]出国ビザ20

 すみません、肝心の本文を載せ損ねていました。 あと、スプレッドシートでお金の単位指定(Cr)がずれていたので修正しました。 (ご指摘感謝>怪しい友人M)

 置き直しましたので、もう一度ご参照ください。 http://www002.upp.so-net.ne.jp/traveller/rpg/dojinshi/2003Aug/ExitVisa20.html


9月19日(金)  夕食:中華風冷やしゃぶ 積ん読:2+4冊

[magazine]RPGamer 3号

 ううむ、だんだん、付録ゲーム以外に価値が無くなってきているかも。

 付録ゲームの「SOAP」は、 即興ストーリーテリングRPGの一形態として面白いシステムになっている。 一方で、あくまでも、リソースマネージメントの面を残しているところが、 アメリカのゲームらしいと言える。 勝手にストーリーを作るのだが、他人の創作部に対して リソースを消費すれば介入できるとなっているのだ。
 リプレイ漫画が、微妙にリプレイになっていないにもかかわらず示唆的なので、 この漫画だけでも読んで欲しいところ。 ルールブック付属のリプレイでは、 きちんとリソースマネジメントしているのだが、 漫画の方ではひたすらストーリー作りに走っているという差が面白い。

 ちなみに、アンバーゾーン「ルーでの救出」は、以前マスターしたことがあります。 交渉系のシナリオに直してしまいましたが、オリジナルはここで訳出されているもの。 興味があれば読んでください。>プレイヤー諸氏


9月20日(土)  夕食:宴会 積ん読:1+4冊

[misc]実家へ

 お盆に顔を出さなかったので、お彼岸に、ということで、実家に出かける。 溝の口丸井で開催中の北海道物産展で ルタオのドゥーブルフロマージュとショコランジュを入手 (これが、美味しい。お薦め。)し、 神保町の「ザ・ハンバーグ」で久しぶりにハンバーグを食べ、実家へ。

 機動力を強化した甥っ子達の猛威を横目で眺めつつ歓談・宴会。 みなさん元気そうでなにより。

[book]神に迫るサイエンス (瀬名秀明/監修、角川文庫)

 本書は決して『BRAIN VALLEY』に当て込んで出版社サイドの安易な営業的思惑により 計画されたものではない。 本書の企画を出版社に持ち込んだのは私、すなわち瀬名秀明である。 しかも、その時期は『BRAIN VALLEY』の初稿が完成する以前のことだ。
(まえがき、p.11より)

 小説『BRAIN VALLEY』に登場した、脳科学、UFO学、人工知能学、などについて その現状を解説・紹介してもらおうという本であり、 監修者の言葉を借りれば 『小説と共鳴しあい、 それ自体がひつとの読み物として成立しうる「サイエンス・ノンフィクション」である』 ことを目指した一冊である。 言ってみれば『BRAIN VALLEY』の追補編とでも言えよう。

 その目論見は成功していると思う。 もっとも、文庫化からさらに2年以上たっているので最新とは言い難く、 そこには留意が必要かもしれない。 本書を読んで面白いと思ったのなら小説を読むべきだし、 小説を読んで面白いと思ったのなら本書を読むべきだろう。

 また、 瀬名氏のこだわりであるところの「小説とは?」を考える材料にもなる。 小説を成り立たせるための「嘘」をどういう風に捕らえるかというのが、 『BRAIN VALLEY』を題材にして具体的に説明されているという読み方もできるから。


9月21日(日)  夕食:サルティンボッカ 積ん読:0+4冊

[food]サルティンボッカ

 諸般の都合(チーズが手に入らなかった、とも言う)により、ちょっと遅れたが、 バースデー祝いに妻の人がサルティンボッカを焼いてくれる。 毎年ありがとう。>妻の人

[book]幸せの理由(グレッグ・イーガン、ハヤカワ文庫)

 イーガンの短編集についてはコメント不要で、「いいから読め」に尽きるのだが、 あまりにも当たり前のような顔をして書かれているためそうは見えないかもしれないが、 サイバーパンク的な設定や描写に満ちているので、 近未来ものやサイバーパンク(と言われるもの)に興味がある人には、 ネタ探しのためにでも読めと言っておきたい。 「チェルノブイリの聖母」なんかはそのままRPGのシナリオになるだろう。

 作品としては、表題作の「しあわせの理由」の出来がやはり良いと思うが、 「道徳的ウィルス学者」のオチも愉快だった。 しかし、まあ、手を変え品を変え、よくもこれだけのことを考えつけるものだ。

[movie]薔薇の名前(1986年、仏・伊・ほか)

 異端審問の嵐が吹き荒れる中世ヨーロッパ。 教義を巡る会議が開催される修道院で、奇怪な連続殺人事件が起こる。 異端諮問の壁に阻まれつつ、ヴァスカビル・ウィリアム僧が事件解決に挑むが……
 という、有名な歴史ミステリー映画。

 なんと言っても全体の雰囲気がすばらしい。 特に、 小部屋が細い吊り橋のような廊下で繋がっているという 図書館迷宮のイメージは、一度見たら忘れられないだろう。

 ストーリーとしては、猟奇殺人の謎解きがメインなのだが、 背景にあるのは、知識の持つ危険性。 ここで、書物は知識の象徴である。 知識はそれ自体危険なものである、 という認識が修道院上層部の奇怪な言動に繋がるのだが、 危険性と迷いやすさとを迷宮的な図書館の構造で表現しているのだろう。

 しかし、この認識を持つ人が、コミケットを知ったらどう思うかねえ。


9月22日(月)  夕食:パスタ 積ん読:0+4冊

[misc]闇金融に手を出している時点で頭悪い

 餅氏のコメントを見て思ったのだが、 これ自体は間違った考えではないだろう。 が、現実論としてはやや極論に過ぎると思う。

 体の方で考えてみると分かるが、 普段健康であり、健康維持にコストをかけている人であっても、 怪我や病気、外的要因などで不健康な状態になることはある。 そして、不健康なのが悪いのだと言っても搾取は正当化されない。
 心の方も同じであって、 普段健全であり、健全維持にコストをかけている人であっても、 不健全な状態になることはある。 そして、不健全なのが悪いのだと言っても搾取は正当化されない。

 色々な手口(各種拘束具、薬剤、監視、脅迫、など)によって 肉体的な自由が利かない場合は多々ある。 同様に、色々な手口によって精神的な自由が利かない場合もある。
 手足を縛られ、目隠し猿ぐつわをされ、薬剤を打たれていたとしても、 訓練を受けた人ならある程度の行動は出来るだろう。 しかし、万人にそれを求めるのは現在の日本では無茶だし、 プロが相手なら、ほぼ何も出来ないだろう。 精神をコントロールされている場合も同様。

 だから、 健全さを維持し、有事に備えるための教育・訓練が必要だという 餅氏の主張はもっともだが、 一方、 犯罪者を社会システムの側から抑制するのも充分意味があることだと思う。 (強盗になぞらえてみれば分かりやすいだろう。)


9月23日(火)  夕食:カレー 積ん読:0+4冊

[game]FF-XI

 ヨアトル大森林のマンドラ狩りパーティに入れてもらって、5000点ほど。 これで、レベル29に。 空いてさえいれば、お薦めの場所だが、行き帰りの道がわかりにくいのが欠点か。

 その後、アストラルリングを購入(158,000)。 これは、 装備するとヒットポイント25点をマジックポイント25に替えてくれる優れもの。 これで、マジックポイントが1.5倍に。 リングの付け替えとか、戦闘中にやれることも増えて嬉しい。

 ただ、購入時に足りなかったお金を3万ほど借りたので、 しばらくは借金返済に勤めることに。^^; (炎クリスタル12ダースの予定)


9月24日(水)  夕食:カレー 積ん読:1+4冊

[rpg]TNS

 更新。エスペランスでの戦争のニュース。 人類側が生物兵器を使ったことを契機に、帝国が全面介入を開始。

[book]われらの有人宇宙船(松浦晋也、裳華房)

 「H−IIロケット上昇」の著者である松浦晋也氏の手による、 例のカプセル宇宙船「ふじ」の紹介本。 一般向けのきちんとした紹介は多分これが最初。 NASAもカプセル型を検討中などというニュースがあったばかりなので、タイミングも悪くない。

 まず、一般向けとして考えたとき、 宇宙船開発の歴史概観、 ツィオルコフスキーの公式の細かな説明、 それを通した現在の技術紹介、 のあたりが分かりやすくまとまっているのがよい。 ロケットの基礎を学ぶ「一冊目」として高校生か、 相談相手さえいれば中学生でも読めるように丁寧に書かれている。 現在の技術水準をふまえることが「ふじ」の要の一つなので、これは適切。 さりげなく、有人が有利なんだよとアピールしているのもよい。
 また、 宇宙作家クラブの悪癖の一つである独善性が感じられない書き方になっているのも、 一般向け書物としてはプラス点。

 一方で、パソコンを意識した説得をしようとしている部分には疑問が残る。 パソコンの現状がMSの独占による弊害下にあるのは普通の人でも知っているし、 「ふじ」コアの「何でも出来る」は、 容易にパソコンの「何でも出来るは、何にも出来ない」の連想に繋がりかねない。 この辺は、一般の人にプラスのアピールができたのかどうか。 私の杞憂で終わればよいのだが。

 2001年夏の野田指令のアジ演説を聴いた者としては、2点ほど疑念。 一つは「第二のMophyOneを作るだけなんじゃ?」というもの。 もう一つは「いろいろな意味で、真空低重力環境をなめていないか?」というもの。 これは以前から感じている疑問なのだが、 残念ながら本書を読んでも解消しなかった。

 また、「ふじ」は短期間に完成できて見込みも大きい、という主張と、 終盤の「みんなで色々やれば、良いものも出てくるだろう」という主張とが、 根本的なメンタリティとして(普通は)逆なものであるのも気になる。 結局のところ、後者を認めてもらえるような社会なり組織なりを整えないと、 つまり、多産多死型を認める社会にするか、 少なくとも組織を作るかしないと、うまくいかないと思う。
 中国の冷戦思考的な施策を取り上げる一方で、 コモディティ化を提案したりというのも、一貫性が無い。
 この辺は、ビジョンの欠如の現れではないかという批判を免れないと思う。

 とは言え、入門書として非常に良くまとまっており、読んで損はない。 頭の整理のためにもどうぞ。


9月25日(木)  夕食:カレー 積ん読:1+4冊

[magazine]日経キャラクターズ

 ページはこちら。 ガンダムとエヴァの記事が読みたくて購入。 もちろん、「日経○○」の御多分に漏れず、基本的な視点はビジネスにあるわけで、 そこがこの雑誌の価値である。

 エヴァの方は、当時の騒動の回想と今回のリニューアルプロジェクトの話。 リニューアルの前半は6月のDVDボックスで、5万セット完売。 後半の目玉となるのがPS2用のゲーム。 なんでも、キャラクターのAIとは別に、ゲーム全体を監視するゲームマスターAI、 通称「庵野AI」とやらが存在しており、 「性格や考え方、監督ししての演出力をAIに落とし込んだものです」とのこと。(p.25)

 ガンダムの方は、1年戦争外伝ものの解説。 まず、OVAが成り立つかどうかを探りつつ作った「ポケ戦」。 「ガンダムならなんとかなる」という関係者の読みがあたったそうだ。(p.29)
 「今度は第1話からガンダムを出してもらうぞ」(p.33)で始まった「0083」。 更に「試作ガンダムが2機ある。そして核兵器搭載の1機が盗まれた。大変だ取り戻せ。 というハリウッド的な単純さを目指しました」というのは、 多分企画書では、そう書いてあるのだろうな。 で、できあがったのがアレだ。^^;
 ちなみに、アンケート結果も載っていて、それによると、 「主人公の所属」の項目では、ジオン58.6%、連邦34.3%。 思ったより連邦が健闘してますなあ。

 あと、みずほ銀行ビジネスソリューション部の逸見圭朗氏による アニメ制作資金集めレポートが面白い。 よく耳にする「○○政策委員会」とは何かというところから始まり、 例のときメモファンドや著作権担保ローンなどの説明をしている。 アニメは著作権ビジネスが多様なので、実写よりもやりやすいのだそうだ。 この記事もお薦め。


9月26日(金)  夕食:カレー 積ん読:4+4冊

[magazine]ニュートン11月号

 特集は恐竜。頻繁ネタなので特に新味は無し。

 24ページのチベットのポタラ宮の写真が綺麗。 本来ダライ・ラマの居住所なのだが、中国占領下ゆえ、ダライ・ラマは亡命中。 標高120メートルの場所にあるポタラ宮は、 標高3600メートルの紅山を背後にしているためか、 空中宮殿の雰囲気がある。

[misc]原監督辞任

 辞任というか、事実上の更迭というか。 今期の成績不振の責任をとってということらしいが、 朝刊のコラムに、ジャイアンツ上層部のごたごたが書かれていたところからみて、 業界内では必須と見られていたのだろうな。 昨年はかなり持ち上げられていたのに、この変節ぶりはどうしたことか。

 松井選手が渡米したのは知っている。 野球には詳しくないが、 キープレイヤーが抜けて優勝できなかったというのは一般論として分かる。 ただ、5位というのは、確かに管理側の責が問われても仕方がない。 ただ、この場合管理側というのは、監督、オーナー全体らしいんだよね。 どうなっているのやら。


9月27日(土)  夕食:カツ煮定食 積ん読:4+4冊

[rpg]D&D

 キャンペーンの続き。本日から3.5版対応で遊ぶことになり、 私のみ新キャラ導入ということになる。

 新キャラはモンクなのだが、機動の余地のない場所で、 あまり強くないファイターが相手の戦闘となると、 ほとんど活躍の余地は無し。 どう使うかは今後の課題ということに。

 プレイ後の雑談で「星界:Alternity」とか「出国ビザ:パラダイスフリート」とかの話題が出る。
 「Alternity」はパーティ行動での協力システムが面白い点なのだが、 「星界」の小説では、実はあまりパーティ行動はしておらず (紋章ではほとんど2人行動。戦旗でも似たようなもんだ。)、 どうすれば、両者のらしさを両立できるかという点が問題。 アーヴが地上にあまり降りないというのも、シナリオとして遊ぶには制約になる。 一発ネタならともかく、ある程度遊ぶに耐えるようにするには、 いろいろと考える必要がありそう。
 「出国ビザ:パラダイスフリート」は、 パラフリの「徐々に難易度も達成度も上がっていく」というシステムを生かすには、 「出国ビザ」のシナリオは複雑すぎるというのが問題。 しきがみおえどのノリにあわせるには、設定ももうちょっと派手にする方が良さそう。

 あとは、ダイスをたくさん振るシステムは、 プレイヤーは気分が良いし、 確率的に事故も起こりにくくマスターに優しいかも、とか。


9月28日(日)  夕食:豚汁 積ん読:5+4冊

[magazine]ログイン11月号

 寺島令子の「墜落日誌」が第235回で最終回。 来月号から新連載なのだが、

「なお、次号から『堕落日誌』が始まるってのはどうだろう?
「それ以上どーやってダラクしますか?」
というぼけとつっこみを自分でやっていたりする。

[misc]TV

 そろそろ買い換え時だな、と、半年くらい前から思っていた放置していたのだが、 ついに垂直同期がずれ始め、末期症状。 見えるうちに買い換えようと言うことで、 電気屋に行き25型デジタル入力2系統の一番安いやつを購入。

 古いテレビを引き取ってもらう必要があるので、 片づけやら掃除やらで大忙し。

 画面は大幅に綺麗になったが、 テレビ本体のチューナーの性能が ハードディスクレコーダーX1のチューナーの性能より悪いので、 直接見るとちょっとノイズとかが気になる。 ま、直接テレビ番組を見るのはほとんど無いけど。 あと、PS用のケーブルを買ってこないといけない。


9月29日(月)  夕食:豚汁 積ん読:7+4冊

[misc]燃える

 豊橋技科大の滝川助教授が、 カーボンナノチューブに火をかざしたらよく燃えた、と発表。

 もう少し正確に言うと、 単層型のナノチューブにライターで火をかざしたら瞬間的に着火したとのこと。

 言われてみれば、炭素なんだから燃えても何の不思議もないのだが、 確かに今まで全然気にもしていなかった。

[game]FF-XI

 昨日、TV購入騒動で全然遊べなかったので、 9月中にレベル30の目標を目指して、ちょこっとプレイ。 無事に、30までたどり着いた

 30レベルになると、魔法やら装備やらいろいろと物入りになる。 よりにもよって、このタイミングでバストゥークが3位になり、 百人隊長系の装備が軒並み値上がりを始める。 剣を入手するのはしばらく後になりそう。

 魔法も買う必要があり、実は予想以上に散在する必要がある。 先日、高い指輪を買ったばかりで、お金が無いのがきつい。


9月30日(火)  夕食:豚汁 積ん読:7+4冊

[rpg]TNS

 更新。 少し前に空位となったアルデミラン公のポジションに 誰をあてるかの会議が開かれるというニュース。


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